ハイサイ、RIN(凛)です
昨夕は、台風9号によるバナナの補修などが早く終わったので、
与那覇岳の湧き水を取りに出かけました。
この湧き水は、私は沖縄本島一の名水だと思っています。
与那覇岳というのは、沖縄本島の最高峰(503m)で、
(沖縄県の最高峰は、石垣島の於茂登岳525.5m)
山原(やんばる)の中央あたりに位置しています。
沖縄本島の中南部は、石灰岩段丘と小さな起伏丘陵で代表される地形、
美ら海水族館のある本部半島は、厚い石灰岩(古期石灰岩)を主として、
粘板岩、チャートなどを伴う山岳地帯のため、
本島中南部と本部半島の湧き水は、
隆起サンゴ礁の岩盤を通過し、カルシウム、マグネシウムを多く含むことで
弱アルカリ性の硬水です。
私としては中南部の湧き水は、霊水とか名水とかいわれた湧き水も、
あちこち行ったものの、あまり美味しいとは思えなかったのですが、
与那覇岳の湧き水だけは別格の美味しさだと思います。
彦摩呂的表現は出来ませんが、水だけでも十分に美味しく飲めるのです。
炊飯でもコーヒーでも、味が上等になり、違いが判ります。
「人間は、水の中で誕生した生命を受け継いでいる生物のひとつです。
人間の体は ほとんど水でできていると言っても過言ではありません」
と、SUNTORYの「水辞典ー人間と水」に書かれていたことを想い出し、
「だからこそ、水って大事なのさ~」
と、改めて理解するのです。
中南部から、わざわざ半日かけて1トンポリタンクを積載して来る人もいて、
日中や週末は、行列が出来るほど並ぶことがあり、
私が行くのは、誰も来ない夕方近い頃です。
山原(やんばる)の地質は、
中生界白亜系(6500~1億4000万年前)の名護層と
新生界第三系(500~2000万年前)の嘉陽層の
千枚岩と砂岩、礫岩(れきがん)、粘板岩などが主体で、
亜熱帯の高温多湿の気候環境のため、地中深くまで風化しています。
白亜紀は、ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンなど
恐竜が大活躍した時代で、チョークとよばれる白い石灰岩層でできています。
その白い(白亜)地層をもとに定められた地質年代を白亜紀とよんでいるのです。
白亜紀は、植物では針葉樹,ソテツ,イチョウなどが衰え、
代わって被子植物が現れ、動物では鳥やホ乳類、
今の海に棲む固い骨の魚もだんだんと多くなっていった時代です。
太平洋をとりまく陸地では、はげしい火山活動がはじまりました
白亜紀は、全地質時代の中で、海が著しく広がった時期でしたが、
末期には陸地の上昇が起こり、現在世界各地に見られる大山脈は
このころ完成したものが多いといわれています。
白亜紀末の「大絶滅」は海陸に起こり、
海洋ではアンモナイトをはじめ全体の約 50%の属が消滅、
陸上では恐竜類が絶滅し(その末えいとして鳥類が残る)、
哺乳類が大規模に適応放散するきっかけになりました。
新生代は、
陸上で哺乳類の大型化や適応放散が始まって、サル,霊長類などが出現、
直鼻類の系統に真猿類が生まれ、
真猿類が広鼻類(新世界猿)と狭鼻類(旧世界猿,類人猿)に分化し、
その後、類人猿とチンパンジーが分岐したとされています。
東アフリカに初のヒト属(Homo)「原人」が出現したのも新生代です。
また、新生代の後半から、特に北半球では気温低下が起こって、
大氷河時代がやってくるのです。
与那覇岳から、北東約10km、本島最北端に近い西銘岳(にしめだけ)一体は
白亜系千枚岩が中心で、
湧き水のある本島最高峰の与那覇岳一帯は第三系砂岩が中心で、
ドングリをつけるシイ、カシの暖帯常緑広葉樹に覆われています。
与那覇岳山頂付近に降った雨は小さな沢に流れ、地下に浸透して浄化され、
天然のミネラルが溶け込み、やがて滋養分のある清い湧き水となり、
山腹から湧き出します。
時期によって水量の大小はありますが、
沖縄本島内の湧き水の水量は、ここはかなり多いです。
また、単純に、
「湧き水だから美味しい」
「天然水だから美味しい」
という考え方も危険で、
「湧き水=水道法の適用外」
ということも十分に理解しておかないといけません。
湧き水の多くは、水質検査が行われていないとか、
水質検査を数年前にしたとか、
継続的な検査は、まず行われいていないのが実情なのです。
RIN(凛)君のように、水溜りの水を飲んでも平気な
丈夫な胃腸であればいいけどね~。
例えば、温泉の近隣にある湧き水だと、
地質由来のヒ素やフッ素といった元素が含まれる可能性があるのですが、
山原(やんばる)には温泉はありません。
また、湧き水の上流部に家畜飼育施設があったり農地がある場合は、
大腸菌汚染や硝酸性窒素、亜硝酸性窒素の濃度が高いことが考えられますが、
与那覇岳には、そういった畜産施設や農地はありません。
与那覇岳が、かつて鉱山だったとすれば、採掘していた鉱石由来の元素、
例えばマンガン、亜鉛、鉛等の重金属による汚染が心配されますが、
与那覇岳は鉱山ではありません。
湧き水の周辺が不適切な環境保全状態にあると、
野生動物の糞便等により大腸菌、クリプトスポリディウム、エキノコッカス等の
病原微生物で汚染される可能性がありますが、
与那覇岳にいる動物で糞害を懸念するならリュウキュウイノシシくらい、
でもイノシシは広範囲を縦走して移動しているので、糞害は有り得ない。
近年の登山ブームによる人々の排泄による汚染も、
与那覇岳の登山者が激増していることはあり得ないので、その可能性はない。。
(登山口の駐車場は3~4台しか停まれませんが、満車だったのは見たことがない)
山原(やんばる)には、ゴミの不法投棄があり、中には大型家電や廃車もあって、
それらの環境汚染も考えられますが、
与那覇岳登頂ルート付近は、管理が厳しく、その可能性は低い。
湧き水には、様々な汚染が危惧されますが、
与那覇岳は、その汚染の可能性は、相当低いといえるはずです。
また、何より、この湧き水を使うと、身体の五臓六腑に霊気が染み渡るようで、
元気になるのが実感できるのです。
なので、片道約40分かかるのに、わざわざその恵みを頂きに行くのです。
山原(やんばる)の湧き水は、与那覇岳以外でも、
名護岳南の県道18号線から林道に入ったところに湧き水があり、
ここも隠れた名水ですが、ここより与那覇岳の方が美味しい。
与那覇岳の湧き水は、大国(おおくに)林道沿いにあります。
水がホースから流れ出ているので、ここを通れば誰でも判ります。
大国林道は、沖縄復帰1972年の5年後1977年に、
国頭村~大宜味村にまたがる広域基幹林道として着工(完成1994年)、
国頭村字与那(よな)の県道2号線を起点として、
大宜味村字大保(たいほ)の国道331号線に至る、
ひと言でいえば、山原(やんばる)の中央の山脈内を、南北に走る
幅5m、全長35.5kmの林道です。
大国林道の通行量は、とても少ない。というより異常に少ない。
私は大国林道の起点の2号線から湧き水のある与那覇岳登山口の先まで約20km、
すれ違う車は、3台以上出会ったことがありません。
利用するのは、私のように湧き水を取りに来る人、付近に民有林がある農家、
沿道の養蜂家、マニアックな観光客、マングース隊、昆虫学者、
密猟者、不法投棄者、これらのパトロール、沖縄電力や営林署の点検…、
利用するのは、せいぜいこれくらいじゃないかな。
米軍属がサーキットのように暴走してるのも、あったさ~。
大国林道の案内標識自体がないし(起点と終点、交差点だけに看板があるだけ)、
起点と終点からでも、そこに入るとどこに行けるのかの案内も無いし、
起点、終点以外の大国林道の入り方は、国頭村森林公園を通るコース、
比地大滝入り口から入るコース、与那林道から上がるコース、
奥間小学校から上がるコースなど、いくつか大国林道に入るコースはあるのですが、
地元の人しか判らないと思うよ。
大国林道は、山原(やんばる)の地質や植物、昆虫などのヲタクならともかく、
観光には向かないし、危険。
くねくね曲がり、アップダウンがあり、忘れた頃にやってくる対向車は
カーブでは発見しにくく、私の車は4年前に対向車に当てられたこともあります。
風光明媚な景色は、まったく見ることが出来ず、
ひたすら、単調で特長のない樹林帯を走るだけで、同じような景色ばかりで
眠くなるだけ。
また、全長35.5km内に、私の知る限りでいえば、
トイレは与那覇岳登山入口の駐車場に併設されている簡易トイレ2基だけ。
コンビニや森林公園でトイレtimeを済ませておかないと、大変なことになる。
登山では用を足すことに対する隠語(登山用語)があるらしく、
男性の場合は、
「ちょっと雉(きじ)撃ってくるわ!」
女性の場合は、
「お花摘ませてもらっていいですか?」
というらしい。
その姿が、山中に潜んで獲物の雉を撃とうとしている様子を連想させたり、
お花を摘んでいる様に見えるから、というのですが、
そんなの聞いたことないさ~ね~。
登山者がそんなこと言ったとしても、理解できる人いるのかね~?

昨夕は、台風9号によるバナナの補修などが早く終わったので、
与那覇岳の湧き水を取りに出かけました。
この湧き水は、私は沖縄本島一の名水だと思っています。
与那覇岳というのは、沖縄本島の最高峰(503m)で、
(沖縄県の最高峰は、石垣島の於茂登岳525.5m)
山原(やんばる)の中央あたりに位置しています。
沖縄本島の中南部は、石灰岩段丘と小さな起伏丘陵で代表される地形、
美ら海水族館のある本部半島は、厚い石灰岩(古期石灰岩)を主として、
粘板岩、チャートなどを伴う山岳地帯のため、
本島中南部と本部半島の湧き水は、
隆起サンゴ礁の岩盤を通過し、カルシウム、マグネシウムを多く含むことで
弱アルカリ性の硬水です。
私としては中南部の湧き水は、霊水とか名水とかいわれた湧き水も、
あちこち行ったものの、あまり美味しいとは思えなかったのですが、
与那覇岳の湧き水だけは別格の美味しさだと思います。
彦摩呂的表現は出来ませんが、水だけでも十分に美味しく飲めるのです。
炊飯でもコーヒーでも、味が上等になり、違いが判ります。
「人間は、水の中で誕生した生命を受け継いでいる生物のひとつです。
人間の体は ほとんど水でできていると言っても過言ではありません」
と、SUNTORYの「水辞典ー人間と水」に書かれていたことを想い出し、
「だからこそ、水って大事なのさ~」
と、改めて理解するのです。
中南部から、わざわざ半日かけて1トンポリタンクを積載して来る人もいて、
日中や週末は、行列が出来るほど並ぶことがあり、
私が行くのは、誰も来ない夕方近い頃です。
山原(やんばる)の地質は、
中生界白亜系(6500~1億4000万年前)の名護層と
新生界第三系(500~2000万年前)の嘉陽層の
千枚岩と砂岩、礫岩(れきがん)、粘板岩などが主体で、
亜熱帯の高温多湿の気候環境のため、地中深くまで風化しています。
白亜紀は、ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンなど
恐竜が大活躍した時代で、チョークとよばれる白い石灰岩層でできています。
その白い(白亜)地層をもとに定められた地質年代を白亜紀とよんでいるのです。
白亜紀は、植物では針葉樹,ソテツ,イチョウなどが衰え、
代わって被子植物が現れ、動物では鳥やホ乳類、
今の海に棲む固い骨の魚もだんだんと多くなっていった時代です。
太平洋をとりまく陸地では、はげしい火山活動がはじまりました
白亜紀は、全地質時代の中で、海が著しく広がった時期でしたが、
末期には陸地の上昇が起こり、現在世界各地に見られる大山脈は
このころ完成したものが多いといわれています。
白亜紀末の「大絶滅」は海陸に起こり、
海洋ではアンモナイトをはじめ全体の約 50%の属が消滅、
陸上では恐竜類が絶滅し(その末えいとして鳥類が残る)、
哺乳類が大規模に適応放散するきっかけになりました。
新生代は、
陸上で哺乳類の大型化や適応放散が始まって、サル,霊長類などが出現、
直鼻類の系統に真猿類が生まれ、
真猿類が広鼻類(新世界猿)と狭鼻類(旧世界猿,類人猿)に分化し、
その後、類人猿とチンパンジーが分岐したとされています。
東アフリカに初のヒト属(Homo)「原人」が出現したのも新生代です。
また、新生代の後半から、特に北半球では気温低下が起こって、
大氷河時代がやってくるのです。
与那覇岳から、北東約10km、本島最北端に近い西銘岳(にしめだけ)一体は
白亜系千枚岩が中心で、
湧き水のある本島最高峰の与那覇岳一帯は第三系砂岩が中心で、
ドングリをつけるシイ、カシの暖帯常緑広葉樹に覆われています。
与那覇岳山頂付近に降った雨は小さな沢に流れ、地下に浸透して浄化され、
天然のミネラルが溶け込み、やがて滋養分のある清い湧き水となり、
山腹から湧き出します。
時期によって水量の大小はありますが、
沖縄本島内の湧き水の水量は、ここはかなり多いです。
また、単純に、
「湧き水だから美味しい」
「天然水だから美味しい」
という考え方も危険で、
「湧き水=水道法の適用外」
ということも十分に理解しておかないといけません。
湧き水の多くは、水質検査が行われていないとか、
水質検査を数年前にしたとか、
継続的な検査は、まず行われいていないのが実情なのです。
RIN(凛)君のように、水溜りの水を飲んでも平気な
丈夫な胃腸であればいいけどね~。
例えば、温泉の近隣にある湧き水だと、
地質由来のヒ素やフッ素といった元素が含まれる可能性があるのですが、
山原(やんばる)には温泉はありません。
また、湧き水の上流部に家畜飼育施設があったり農地がある場合は、
大腸菌汚染や硝酸性窒素、亜硝酸性窒素の濃度が高いことが考えられますが、
与那覇岳には、そういった畜産施設や農地はありません。
与那覇岳が、かつて鉱山だったとすれば、採掘していた鉱石由来の元素、
例えばマンガン、亜鉛、鉛等の重金属による汚染が心配されますが、
与那覇岳は鉱山ではありません。
湧き水の周辺が不適切な環境保全状態にあると、
野生動物の糞便等により大腸菌、クリプトスポリディウム、エキノコッカス等の
病原微生物で汚染される可能性がありますが、
与那覇岳にいる動物で糞害を懸念するならリュウキュウイノシシくらい、
でもイノシシは広範囲を縦走して移動しているので、糞害は有り得ない。
近年の登山ブームによる人々の排泄による汚染も、
与那覇岳の登山者が激増していることはあり得ないので、その可能性はない。。
(登山口の駐車場は3~4台しか停まれませんが、満車だったのは見たことがない)
山原(やんばる)には、ゴミの不法投棄があり、中には大型家電や廃車もあって、
それらの環境汚染も考えられますが、
与那覇岳登頂ルート付近は、管理が厳しく、その可能性は低い。
湧き水には、様々な汚染が危惧されますが、
与那覇岳は、その汚染の可能性は、相当低いといえるはずです。
また、何より、この湧き水を使うと、身体の五臓六腑に霊気が染み渡るようで、
元気になるのが実感できるのです。
なので、片道約40分かかるのに、わざわざその恵みを頂きに行くのです。
山原(やんばる)の湧き水は、与那覇岳以外でも、
名護岳南の県道18号線から林道に入ったところに湧き水があり、
ここも隠れた名水ですが、ここより与那覇岳の方が美味しい。
与那覇岳の湧き水は、大国(おおくに)林道沿いにあります。
水がホースから流れ出ているので、ここを通れば誰でも判ります。
大国林道は、沖縄復帰1972年の5年後1977年に、
国頭村~大宜味村にまたがる広域基幹林道として着工(完成1994年)、
国頭村字与那(よな)の県道2号線を起点として、
大宜味村字大保(たいほ)の国道331号線に至る、
ひと言でいえば、山原(やんばる)の中央の山脈内を、南北に走る
幅5m、全長35.5kmの林道です。
大国林道の通行量は、とても少ない。というより異常に少ない。
私は大国林道の起点の2号線から湧き水のある与那覇岳登山口の先まで約20km、
すれ違う車は、3台以上出会ったことがありません。
利用するのは、私のように湧き水を取りに来る人、付近に民有林がある農家、
沿道の養蜂家、マニアックな観光客、マングース隊、昆虫学者、
密猟者、不法投棄者、これらのパトロール、沖縄電力や営林署の点検…、
利用するのは、せいぜいこれくらいじゃないかな。
米軍属がサーキットのように暴走してるのも、あったさ~。
大国林道の案内標識自体がないし(起点と終点、交差点だけに看板があるだけ)、
起点と終点からでも、そこに入るとどこに行けるのかの案内も無いし、
起点、終点以外の大国林道の入り方は、国頭村森林公園を通るコース、
比地大滝入り口から入るコース、与那林道から上がるコース、
奥間小学校から上がるコースなど、いくつか大国林道に入るコースはあるのですが、
地元の人しか判らないと思うよ。
大国林道は、山原(やんばる)の地質や植物、昆虫などのヲタクならともかく、
観光には向かないし、危険。
くねくね曲がり、アップダウンがあり、忘れた頃にやってくる対向車は
カーブでは発見しにくく、私の車は4年前に対向車に当てられたこともあります。
風光明媚な景色は、まったく見ることが出来ず、
ひたすら、単調で特長のない樹林帯を走るだけで、同じような景色ばかりで
眠くなるだけ。
また、全長35.5km内に、私の知る限りでいえば、
トイレは与那覇岳登山入口の駐車場に併設されている簡易トイレ2基だけ。
コンビニや森林公園でトイレtimeを済ませておかないと、大変なことになる。
登山では用を足すことに対する隠語(登山用語)があるらしく、
男性の場合は、
「ちょっと雉(きじ)撃ってくるわ!」
女性の場合は、
「お花摘ませてもらっていいですか?」
というらしい。
その姿が、山中に潜んで獲物の雉を撃とうとしている様子を連想させたり、
お花を摘んでいる様に見えるから、というのですが、
そんなの聞いたことないさ~ね~。
登山者がそんなこと言ったとしても、理解できる人いるのかね~?