ハイサイ、RIN(凛)ですニコニコ


【5枚の花弁が細く深く裂けて反り返り「炎」のように見えます】



以前は、沖縄のほとんどの家の庭に植えられていたという

フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑華)。

ハイビスカスと共に垣根の代表的な植物でしたが、

ブロック塀やコンクリートの普及に伴な、いつしか減少し、

最近では、垣根より観賞用として家の庭先や公園など、

ごく一部でしか見かけなくなりました。

なんかもの悲しいさ~。

このフウリンブッソウゲ(風鈴仏桑華)は、

国頭村奥間の大嶺農園で撮影させていただきました。

1874年(明治7年)というと、

大久保利通が、最大の政敵・江藤新平に反乱者の汚名を着せて、

佐賀士族もろとも抹殺した佐賀の乱がありましたが、

この年、モムバサ(東アフリカ)で、フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑華)が採集されたので、

まだ141年前のことなのです。

沖縄への導入歴は、はっきりしませんが、戦前に発行された「桃原農園植物目録」に

「風鈴咲」の名称で紹介されていることから、

導入は戦前であることは間違いありません。

フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑華)という花名は、

他のハイビスカスの原種にはない、独特の花の形と色が魅力的で、

風に揺れる姿が風鈴を想わせる風情があることから命名されました。

ハイビスカスが、通常、一日花なのに対して、

フウリンブッソウゲは何日も咲き続けます。

魅力的な姿から、改良品種に思えますが、これでも原種なので、

風には弱いですが、生命力は強い木です。

トロピカルな雰囲気をかもし出して、

長くたたずんで見ていたくなりますね~。


【花柄は下に長く伸び、先端付近には筒状の雄シベが付いているけど、線香花火みたいさ】