ハイサイ、RIN(凛)です
自給自足を理想とする我が家の家庭菜園で、トウモロコシが収穫出来ました。
でも、この濃い紫色のトウモロコシの原産地はペルーらしい。
年末に、このタネを頂いて、栽培してみたのです。
沖縄は、1609年の薩摩藩の琉球侵攻以降、貧困にあえいでいて、
明治期以降、出稼ぎ目的でハワイや南北アメリカ諸国など海外に移住し、
そのまま現地に移民となって残った人々も多い、という歴史があります。
移民先では琉球民族、生まれた島の誇りを忘れずに、
琉球文化や言語を伝承し、琉球民族アイデンティティの根を張り続け、
世界中に琉球民族ネットワークを形成して今日に至っている、絆の強い民族です。
5年に一度、「世界のウチナーンチュ大会」という、
琉球移民を先祖に持つ世界の琉系子孫が沖縄に集うお祭りも行われているように
ネットワークが多岐にわたり、そのため、
「なに、これ~?」
というような、見たことがない野菜やフルーツ、果樹などに出会うことも多いのです。
「コーヒーを栽培している」
という方にお会いしても、
「そのタネや苗木をどこから入手したのか?」
を尋ねると、
「親戚が南米にいるから」
と、答える方も少なくないのです。
私は、そういう「ルーツ探し」の習慣が身についてしまっているので、
スーパーで売られている野菜を見ても、お弁当の食材を見ても、
つい立ち止まって、そういうルーツを考えてしまう、やっかいなクセがあるのです。
例えば、トウモロコシを見れば、
「日本には1579年にポルトガル人が導入したらしい。
1579年というと、長篠の合戦の4年後、本能寺の変の3年前、信長の全盛期の頃か~。
当時は南蛮船が運んで来たことから「ナンバンキビ」と呼ばれ、
九州や四国の山間部で栽培が定着してからは、
中国、近畿、東海地方と山間部を北上し、
やがて関東周辺の山地へ伝わったとされているよね。
江戸時代に入ってからは、水田や畑地が少ない貧しい山村地域での重要な食糧になった。
明治時代になると、北海道の開拓使が、アメリカから新種のスイートコーン(甘味種)、
デントコーン(馬歯種)などを輸入し、、
北海道のとうもろこし栽培に導入したんだよね。
その後、新品種栽培は北海道から南下して日本全土へ広がった…」
と、感慨深く、トウモロコシをしげしげと見つめてると、隣のおばぁに、
「何してんのさ、ジャマだよ~」
と、こずかれ、ガン見されてしまうのです。
私たちが日ごろ食べている野菜の原産地、
長野県産とか中国産とかの生産地じゃなくて、
その野菜のもともとの原産地を考えると、
ほとんどの野菜は外国から渡来したものばかりで、嬉しいやら悲しいやら…。
・中国原産
「ネギ、白菜、チンゲン菜、枝豆、ラッキョウ、ニラ」
・中国北東原産
「ゴボウ」
・中国、ヨーロッパ原産
「サラダ菜、レタス」
・東部アジア原産
「ニラ(暑さや寒さに強いが、多湿に弱い)」
・中央アジア原産
「人参、大根、エンドウ(涼しい気候を好む)」
・西アジア原産
「ほうれん草(寒さに強いが、暑さに弱い、酸性土壌を嫌う)」
・インド原産
「ナス、キュウリ、シソ(暑さに強く、乾燥を嫌」)」
・インド西部、アフリカ原産
「モロヘイヤ」
・東南アジア原産
「ニガウリ(ゴーヤー)」
・熱帯アジア原産
「サトイモ、ショウガ、ツルムラサキ(寒さと乾燥を嫌い、高温多湿を好む)」
・北アフリカ、南西アジア原産
「ソラマメ(暑さと乾燥に弱い)」
・ペルシャ原産
「タマネギ、ニンニク(寒さに強いが、暑さと乾燥に弱く、涼しい気候を好む)」
・アフリカ原産
「スイカ、オクラ、ゴマ(暑さや乾燥に強い)」
・欧州からアフリカ北部の地中海沿岸原産
「大麦、小麦、キャベツ、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、
大根、カブ、タマネギ、エンドウ、アスパラガス さやえんどう
キャベツ シュンギク セロリ」
・ヨーロッパ原産
「アスパラガス、セルリー、パセリ、クレソン、タイム、ミント、ローズマリー」
・南北アメリカ原産
「イチゴ(高温と乾燥を嫌い、冷涼な気候を好む)」
・南米原産
「ピーマン、トマト、シシトウ、トウガラシ、インゲン豆、落花生」
・南米、ペルー原産
「ジャガイモ(酸性土壌に強い、涼しい気候を好む)」
・中米、メキシコ原産
「トウモロコシ、サツマイモ、カボチャ」
・日本原産
「小松菜、ミツバ、ヤマイモ」
日本原産の野菜は葉もの、根菜など、数えるほどしかなく、
ふだんスーパーで買わない野菜ばかりです。
スーパーの野菜売り場は、原産国で考えると、
オリンピックの参加国の国旗がズラリと並ぶようなことになるのです。
今日初収獲した、ペルー原産の濃い紫色のトウモロコシは、
ボイルしてみると、スイートコーンのイメージとはほど遠い、
淡白で甘みも特に感じない「元トウモロコシ」といった味。
姿はトウモロコシだけど、スイートコーンとは別の野菜みたい。
「美味しいか、美味しくないか?」と問われたら、答えは後者だろうね。
テレビで観たアンデスの山地で、ポンチョを着たインディオが、
ケーナやサンポーニャなどフォルクローレの楽器、
といってもどんな音が出るのか忘れたので、若い人は知らないだろうけど、
サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」を思い出しながら、
「アンデスでは、こういうのを主食にしているんだろうなぁ」
と、ひと粒ひと粒味わいながら食べました。
トウモロコシ栽培は、RIN(凛)君の前の、
亡くなったRIU(琉)君の大好物だったので、
RIU(琉)君用に、ブロッコリーとともに栽培していたのですが、
それぞれの収穫前にRIU(琉)君が亡くなってしまったのです。
新たなRIN(凛)君は、ブロッコリーも、このペルー原産トウモロコシも
あまり好きではないみたい。
ブロッコリーもトウモロコシも、
私がRIN(凛)君の代わりに食べないといけません。
カラスも無視したトウモロコシ…。
「くぬ~、こんな貧乏な家で、好き嫌いなんかすんなさ~!」
次回、後半に続く。

自給自足を理想とする我が家の家庭菜園で、トウモロコシが収穫出来ました。
でも、この濃い紫色のトウモロコシの原産地はペルーらしい。
年末に、このタネを頂いて、栽培してみたのです。
沖縄は、1609年の薩摩藩の琉球侵攻以降、貧困にあえいでいて、
明治期以降、出稼ぎ目的でハワイや南北アメリカ諸国など海外に移住し、
そのまま現地に移民となって残った人々も多い、という歴史があります。
移民先では琉球民族、生まれた島の誇りを忘れずに、
琉球文化や言語を伝承し、琉球民族アイデンティティの根を張り続け、
世界中に琉球民族ネットワークを形成して今日に至っている、絆の強い民族です。
5年に一度、「世界のウチナーンチュ大会」という、
琉球移民を先祖に持つ世界の琉系子孫が沖縄に集うお祭りも行われているように
ネットワークが多岐にわたり、そのため、
「なに、これ~?」
というような、見たことがない野菜やフルーツ、果樹などに出会うことも多いのです。
「コーヒーを栽培している」
という方にお会いしても、
「そのタネや苗木をどこから入手したのか?」
を尋ねると、
「親戚が南米にいるから」
と、答える方も少なくないのです。
私は、そういう「ルーツ探し」の習慣が身についてしまっているので、
スーパーで売られている野菜を見ても、お弁当の食材を見ても、
つい立ち止まって、そういうルーツを考えてしまう、やっかいなクセがあるのです。
例えば、トウモロコシを見れば、
「日本には1579年にポルトガル人が導入したらしい。
1579年というと、長篠の合戦の4年後、本能寺の変の3年前、信長の全盛期の頃か~。
当時は南蛮船が運んで来たことから「ナンバンキビ」と呼ばれ、
九州や四国の山間部で栽培が定着してからは、
中国、近畿、東海地方と山間部を北上し、
やがて関東周辺の山地へ伝わったとされているよね。
江戸時代に入ってからは、水田や畑地が少ない貧しい山村地域での重要な食糧になった。
明治時代になると、北海道の開拓使が、アメリカから新種のスイートコーン(甘味種)、
デントコーン(馬歯種)などを輸入し、、
北海道のとうもろこし栽培に導入したんだよね。
その後、新品種栽培は北海道から南下して日本全土へ広がった…」
と、感慨深く、トウモロコシをしげしげと見つめてると、隣のおばぁに、
「何してんのさ、ジャマだよ~」

と、こずかれ、ガン見されてしまうのです。
私たちが日ごろ食べている野菜の原産地、
長野県産とか中国産とかの生産地じゃなくて、
その野菜のもともとの原産地を考えると、
ほとんどの野菜は外国から渡来したものばかりで、嬉しいやら悲しいやら…。
・中国原産
「ネギ、白菜、チンゲン菜、枝豆、ラッキョウ、ニラ」
・中国北東原産
「ゴボウ」
・中国、ヨーロッパ原産
「サラダ菜、レタス」
・東部アジア原産
「ニラ(暑さや寒さに強いが、多湿に弱い)」
・中央アジア原産
「人参、大根、エンドウ(涼しい気候を好む)」
・西アジア原産
「ほうれん草(寒さに強いが、暑さに弱い、酸性土壌を嫌う)」
・インド原産
「ナス、キュウリ、シソ(暑さに強く、乾燥を嫌」)」
・インド西部、アフリカ原産
「モロヘイヤ」
・東南アジア原産
「ニガウリ(ゴーヤー)」
・熱帯アジア原産
「サトイモ、ショウガ、ツルムラサキ(寒さと乾燥を嫌い、高温多湿を好む)」
・北アフリカ、南西アジア原産
「ソラマメ(暑さと乾燥に弱い)」
・ペルシャ原産
「タマネギ、ニンニク(寒さに強いが、暑さと乾燥に弱く、涼しい気候を好む)」
・アフリカ原産
「スイカ、オクラ、ゴマ(暑さや乾燥に強い)」
・欧州からアフリカ北部の地中海沿岸原産
「大麦、小麦、キャベツ、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、
大根、カブ、タマネギ、エンドウ、アスパラガス さやえんどう
キャベツ シュンギク セロリ」
・ヨーロッパ原産
「アスパラガス、セルリー、パセリ、クレソン、タイム、ミント、ローズマリー」
・南北アメリカ原産
「イチゴ(高温と乾燥を嫌い、冷涼な気候を好む)」
・南米原産
「ピーマン、トマト、シシトウ、トウガラシ、インゲン豆、落花生」
・南米、ペルー原産
「ジャガイモ(酸性土壌に強い、涼しい気候を好む)」
・中米、メキシコ原産
「トウモロコシ、サツマイモ、カボチャ」
・日本原産
「小松菜、ミツバ、ヤマイモ」
日本原産の野菜は葉もの、根菜など、数えるほどしかなく、
ふだんスーパーで買わない野菜ばかりです。
スーパーの野菜売り場は、原産国で考えると、
オリンピックの参加国の国旗がズラリと並ぶようなことになるのです。
今日初収獲した、ペルー原産の濃い紫色のトウモロコシは、
ボイルしてみると、スイートコーンのイメージとはほど遠い、
淡白で甘みも特に感じない「元トウモロコシ」といった味。
姿はトウモロコシだけど、スイートコーンとは別の野菜みたい。
「美味しいか、美味しくないか?」と問われたら、答えは後者だろうね。

テレビで観たアンデスの山地で、ポンチョを着たインディオが、
ケーナやサンポーニャなどフォルクローレの楽器、
といってもどんな音が出るのか忘れたので、若い人は知らないだろうけど、
サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」を思い出しながら、
「アンデスでは、こういうのを主食にしているんだろうなぁ」
と、ひと粒ひと粒味わいながら食べました。
トウモロコシ栽培は、RIN(凛)君の前の、
亡くなったRIU(琉)君の大好物だったので、
RIU(琉)君用に、ブロッコリーとともに栽培していたのですが、
それぞれの収穫前にRIU(琉)君が亡くなってしまったのです。
新たなRIN(凛)君は、ブロッコリーも、このペルー原産トウモロコシも
あまり好きではないみたい。

ブロッコリーもトウモロコシも、
私がRIN(凛)君の代わりに食べないといけません。
カラスも無視したトウモロコシ…。
「くぬ~、こんな貧乏な家で、好き嫌いなんかすんなさ~!」

次回、後半に続く。