ハイサイ、RIN(凛)です
前半はこちらです。
ヘビが苦手な方は、見ない方がいいよ~。
後編は、もしハブに咬まれちゃったら、を考えてみましょう。
沖縄本島のハブ咬傷は、毎年年間100件前後で、
被害は山原(やんばる)が過半数を占めます。
沖縄では内科や外科、歯科などに無関係で、
動物病院も含めて、どこの病院でも「血清」が保管されています。
沖縄では30分もあれば、どこかの病院に行けるはずですから、
ハブに咬まれて死ぬのは、高齢者や病院に行かなかった、とか
近年では死亡事故はマレですね。
毒性の度合いを示す単位として
「LD50=急性毒性半数致死量」(単位「mg/kg」)
というののがあります。
「実験動物に毒物を投与したときに、半数が死亡する体重1kgあたりの用量(mg)」
LD50値は、毒性を示す用量による表示ですから、
値が小さいほど毒性が高いことになります。
「1kg中に○mg配合されている」
というのを○mg/kgと表示します。
LD50には、
皮下注射、筋肉注射、静脈注射、腹腔内注射、経口投与などで数値が異なり、
また動物によっても数値が違うようですから、
あくまで目安のアバウトな数値です。
ちなみに、ヘビ毒の毒性比較をする場合には、
咬まれたことを想定して、皮下注射で動物実験をするようです。
その皮下LD50で比較する「日本三大毒蛇」の毒性は、
・ヤマカガシ 5.3 (mg/kg)
・マムシ 16 (mg/kg)
・ハブ 54 (mg/kg)
毒性はヤマカガシが一番強く、マムシの約3倍、
ハブの約10倍の強い毒性があるようです。
「ハブ毒が最強」と思っていましたから意外でしたね。
ちなみにコブラ毒は0.5 mg/kgでヤマカガシの10倍、ハブの108倍と、さらに強烈です。
ヒメハブはハブの2割程度の毒性といわれていて、
ヒメハブの咬傷では死亡事例は過去ゼロのはずです。
参考までに、コーヒーのカフェインの致死量を考えてみると、
「カフェイン 174-192(mg/kg)」
カフェインはアルカロイドという、植物の毒ですが、
人間には覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、
眠気、倦怠感、頭痛に対する効果があることは間違いないので。
何にでもいえることですが
「百薬の長も、摂り過ぎは百毒になる」
のです。
カフェインの
「LD50=174mg/kg」
は、
「体重1kgあたり174mgのカフェインを摂取すると、50%の確率で成人が亡くなる」
体重50kgの成人では、
174mg×50kg = 8700mg = 8.7g
料理やお菓子作りの時に、大さじ、小さじとか出てきますが、この量の目安は、
・小さじ 5g(すりきり一杯)
・大さじ 15g
といわれているので、
「体重50kgの成人は、カフェイン8.7g、小さじ大盛りで、50%の確率で亡くなる」
コーヒーのカフェイン含有量は、
全日本コーヒー協会のHP資料によると
「コーヒー100mlには約60mg。紅茶、煎茶などにも含まれています」
と書かれています。
(玉露は100mlあたり約120mgと、コーヒーの2倍!)
「コーヒーカップ1杯は何グラムか?」
というと、カップによって容量は違いますが、
ここでは
「マグカップ1杯200ml」
としておきましょう。
全日本コーヒー協会によるカフェイン含有量で換算すると、
「マグカップ1杯200mlのコーヒーのカフェイン量は120mg」
となり、
マグカップでコーヒーを何杯飲んだら、致死量「8.7g」に達するのかというと、
8.7g=8700mg
8700mg÷120mg=72.5杯
「1杯200mlのマグカップでコーヒーを72.5杯飲むと、成人の50%が死に至る」
というのですが、
カフェインは、
「摂取してから血中濃度が最高に達するまでの時間は30分~2時間」
「血中消失半減期は4時間半~7時間」
といわれているので、
「成人の50%が死に至るマグカップコーヒー72.5杯は、数時間内に飲んだら危険」
例えば4時間でマグカップコーヒー72.5杯を飲むとすると、
4時間×60分÷72.5杯=3.31
つまり、3分19秒に1杯ずつ4時間も飲み続ける、しかもマグカップで…。
試してみる?
前半はこちらです。

前半はこちらです。
ヘビが苦手な方は、見ない方がいいよ~。
後編は、もしハブに咬まれちゃったら、を考えてみましょう。
沖縄本島のハブ咬傷は、毎年年間100件前後で、
被害は山原(やんばる)が過半数を占めます。
沖縄では内科や外科、歯科などに無関係で、
動物病院も含めて、どこの病院でも「血清」が保管されています。
沖縄では30分もあれば、どこかの病院に行けるはずですから、
ハブに咬まれて死ぬのは、高齢者や病院に行かなかった、とか
近年では死亡事故はマレですね。
毒性の度合いを示す単位として
「LD50=急性毒性半数致死量」(単位「mg/kg」)
というののがあります。
「実験動物に毒物を投与したときに、半数が死亡する体重1kgあたりの用量(mg)」
LD50値は、毒性を示す用量による表示ですから、
値が小さいほど毒性が高いことになります。
「1kg中に○mg配合されている」
というのを○mg/kgと表示します。
LD50には、
皮下注射、筋肉注射、静脈注射、腹腔内注射、経口投与などで数値が異なり、
また動物によっても数値が違うようですから、
あくまで目安のアバウトな数値です。
ちなみに、ヘビ毒の毒性比較をする場合には、
咬まれたことを想定して、皮下注射で動物実験をするようです。
その皮下LD50で比較する「日本三大毒蛇」の毒性は、
・ヤマカガシ 5.3 (mg/kg)
・マムシ 16 (mg/kg)
・ハブ 54 (mg/kg)
毒性はヤマカガシが一番強く、マムシの約3倍、
ハブの約10倍の強い毒性があるようです。
「ハブ毒が最強」と思っていましたから意外でしたね。
ちなみにコブラ毒は0.5 mg/kgでヤマカガシの10倍、ハブの108倍と、さらに強烈です。
ヒメハブはハブの2割程度の毒性といわれていて、
ヒメハブの咬傷では死亡事例は過去ゼロのはずです。
参考までに、コーヒーのカフェインの致死量を考えてみると、
「カフェイン 174-192(mg/kg)」
カフェインはアルカロイドという、植物の毒ですが、
人間には覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、
眠気、倦怠感、頭痛に対する効果があることは間違いないので。
何にでもいえることですが
「百薬の長も、摂り過ぎは百毒になる」
のです。
カフェインの
「LD50=174mg/kg」
は、
「体重1kgあたり174mgのカフェインを摂取すると、50%の確率で成人が亡くなる」
体重50kgの成人では、
174mg×50kg = 8700mg = 8.7g
料理やお菓子作りの時に、大さじ、小さじとか出てきますが、この量の目安は、
・小さじ 5g(すりきり一杯)
・大さじ 15g
といわれているので、
「体重50kgの成人は、カフェイン8.7g、小さじ大盛りで、50%の確率で亡くなる」
コーヒーのカフェイン含有量は、
全日本コーヒー協会のHP資料によると
「コーヒー100mlには約60mg。紅茶、煎茶などにも含まれています」
と書かれています。
(玉露は100mlあたり約120mgと、コーヒーの2倍!)
「コーヒーカップ1杯は何グラムか?」
というと、カップによって容量は違いますが、
ここでは
「マグカップ1杯200ml」
としておきましょう。
全日本コーヒー協会によるカフェイン含有量で換算すると、
「マグカップ1杯200mlのコーヒーのカフェイン量は120mg」
となり、
マグカップでコーヒーを何杯飲んだら、致死量「8.7g」に達するのかというと、
8.7g=8700mg
8700mg÷120mg=72.5杯
「1杯200mlのマグカップでコーヒーを72.5杯飲むと、成人の50%が死に至る」
というのですが、
カフェインは、
「摂取してから血中濃度が最高に達するまでの時間は30分~2時間」
「血中消失半減期は4時間半~7時間」
といわれているので、
「成人の50%が死に至るマグカップコーヒー72.5杯は、数時間内に飲んだら危険」
例えば4時間でマグカップコーヒー72.5杯を飲むとすると、
4時間×60分÷72.5杯=3.31
つまり、3分19秒に1杯ずつ4時間も飲み続ける、しかもマグカップで…。
試してみる?
前半はこちらです。