ハイサイ、RIN(凛)ですニコニコ


【トビズオオムカデ、キモいけど、良く出会うので見慣れてきました】


山原(やんばる)の秘境で暮らしていると、

天然記念物だとか絶滅危惧種だとか、

ふだん図鑑でしか見られないような動植物の実物に

ふつうに遭遇できるところに、

都会では味わえない贅沢さを感じます。

今日5月19日(火曜)、バナナ園での作業をするために、

長靴を履こうとしたら、右足の先に何やらモゾモゾ感が。

今まで、長靴には、ガラスヒバァ(無毒ヘビ)やカエル、

蜂、ゴキブリなどが入っていたことがあるので、

長靴から右足を抜いて、右の長靴を振ってみると、

オオムカデがあわてて這い出してきました。

オオムカデは、作業用の軍手に侵入したり、

ハンガーにかけてあるTシャツの中に潜んでいたこともありましたね。

ちなみに、「オオムカデ」という名前のムカデがいるわけではなく、

沖縄には、

・トビズオオムカデ

・ハブオオムカデ

・タイワンオオムカデ

・ヤンバルオオムカデ

の、4種類のオオムカデが生息していて、

これらのすべてが「オオムカデ目・オオムカデ科」に属するムカデで、

「オオムカデ」というのは、「オオムカデ類」という総称なのです。

もちろん、我が家近郊では、この4種類すべてが生息しています。

今日のオオムカデは「トビズオオムカデ」といって、

沖縄限定ではなくて、北海道に至るまで、どこでも見かける、

オオムカデといえば、ほとんどがこの「トビズオオムカデ」と

いえるほどの、珍しくないオオムカデです。

この「トビズオオムカデ」の特長は、

頭部が鳶色(とびいろ=赤褐色)をして、足が黄色っぽいことです。

「鳶色の頭」=「トビズ」

という、単純な名前なのです。

なので、今日のオオムカデは「トビズオオムカデ」なのです。

ヤンバルオオムカデは、緑色っぽくて30センチ級の、巨大ムカデで、

こっちは年に1,2回しか見かけない希少種ですが、

トビズオオムカデは、週に1回は見かける、

このあたりではポピュラーな節足動物なので、

見かけても、けっこう冷静に対応できるようになりました。

夜行性なので、夜間に自宅内を這いずり回っていることが時々あって、

透明のポリ袋に誘導して捕まえ、室外にポリ袋ごと投げて、いつも逃がしています。

「一寸の虫にも五分の魂」

というように、私はむやみな殺生はしない主義なので。

オオムカデ類は、新聞受けにもよく入っていますよ。

オオムカデ類は、バッタ系やゴキブリなどの昆虫などを主食にしているようで、

落ち葉が堆積したところにもよくいますね。

オオムカデ類は、かなり鋭い牙を持っているので咬みつかれるととても痛く、

しかもその毒は血球溶解作用を持つ毒なので、

その成分はスズメバチのものに近く、けっこう強烈ですから、

服に這い上がってきた時は、冷静に払い落とす必要があります。

ゲジゲジを10㎝くらいに巨大化したオオゲジもよく見かけますが、

外見はオオムカデより、こっちの方がキモいですね。

オオムカデよりも動きが俊敏で、直線系に逃げ出します。

オオゲジは見かけた瞬間に脱兎のごとく逃げ出すので、撮影は困難っぽい。

オオゲジは人を刺さないらしいけど、お互いに遭いたくないさ。

ハンターとしての素質を開花しつつあるRIN(凛)君は、

ヘビやオオムカデなどには、危険モードを察しているのか、

相手の動きを警戒して不用意に近づきません。


【RIN(凛)君が玄関前でリュウキュウアオヘビを発見!無毒ヘビですが警戒しています】


「そんなの、当たり前」

と思われるでしょうけど、

亡くなったラブラドール・レトリバーのRIU(琉)君は、

好奇心を優先して、顔を近づけていました。

沖縄でハブに咬まれた犬の咬傷部位は、顔が実に多いのです。

なので、危険動物に安易に顔を近づけないRIN(凛)君は、

自然の宝庫・山原(やんばる)で

狩猟のDNAが覚醒しつつあるように感じるのです。

長靴に、ヘビやオオムカデ、オオゲジ、カエル、

蜂、ゴキブリなどを寄せ付けない方法は、

都会では虫よけのナフタリンやヘビ忌避剤、防虫スプレーなどを

使うと思いますが、私は除草剤や農薬を1滴も使わない主義なので、

我が家には殺虫剤とは無縁なのです。


【沖縄の薬草「月桃(げっとう)」には抗菌・防カビ・防虫効果があります】


沖縄には「月桃(げっとう)」という薬草がどこでも生えていて、

その葉には抗菌・防カビ・防虫作用があるので、

月桃(げっとう)の葉を長靴に入れてさえおけばいいのですが、

ついつい入れ忘れてしまうのです。

明治時代から沖縄戦までは、タンスの引き出しに入れる虫除けは、

山原(やんばる)のクスノキから水蒸気蒸留で得られる製油成分の樟脳(しょうのう)か月桃の葉が入れられていたし、

冷蔵庫内の防臭剤としても効果的なので、

私は自然にあるものを出来るだけ利用しています。

医薬品が普及していない時代は、自生している在来植物の薬効成分を、薬として代用してきました。

タダだし、安全で効果的…、ロハス生活の大原則なのです。


【狩猟犬の素質が開花しつつある正月生まれのRIN(凛)君、甘噛みが少し治まってきました】