ハイサイ、RIN(凛)ですニコニコ


【いつも気になるけど通過してしまうレアなポイント】

沖縄本島北部の秘境・山原(やんばる)には、

珍しい標識がたくさんありますが、

その中のひとつが「カニの標識」

大宜味(おおぎみ)村の大宜味道の駅から北に約4㎞進み、

あと500mほどで国頭村に入る、というあたり、

海沿いの国道58号線の左側に、

一か所だけ「カニの標識」が出てくるのです。


【大宜味(おおぎみ)道の駅から見た東シナ海、右の島は古宇利(こうり)島】

国道58号線の、このあたりは、最高速度50㎞制限ですが、

信号もなく、見通しも良いので、ほとんどの車は時速70㎞前後で

走行していますから、この「カニの標識」が現れても、

一瞬で通り過ぎてしまうので、

「なに、あれ?今のカニのマークじゃなかった?」

と思っても、

後続車も高速で走っているので、減速もできず、

そのまま通過してしまう、レアな観光ポイントでもあるのです。

このあたりは6月から10月までの満月(大潮)の夜に

陸に棲むオカガニやイワガニが、産卵のために浜へ行く習性があり、

昔からずっと行われているのですが、

人間が道路を造ったことで、横断中のロードキル(車に轢かれること)が多いために、

この標識が立てられ、通行車への注意を促しているのです。

この標識から100m北には、国道58号線の下に、

コンクリ製の「カニさんトンネル」があるのですが、

今日はもう夕方6時近かったので、

標識を撮影するだけにしました。

カニさん標識の先に、海越しに見えるビーチは、奥間(オクマ)ビーチです。


【カニさん標識あたりから見る夕方の東シナ海、引き潮かげんですね】

6月から10月までは、このあたりの防波堤には青いネットがかけられ、

「カニさんトンネル」を通過せず、国道を横断するカニさんのために

浜へ下りたり、産卵が終わって浜から山に戻るために

カニさんに心遣いをしているのです。

また、6月から10月までの満月(大潮)の夜というのも限られていますから、

近くの辺土名(へんとな)高校の生徒や、付近の住民が保護活動をしています。

そういえば、我が家に隣接するバナナ園で、先日オカガニを見つけたのに

撮影しないで逃がしてしまいました。

我が家も、海(太平洋)が見えるくらいなので、けっこう近いです。

直線距離で約1kmほど。

なので、バナナ園や庭ではヤシガニ風のも生息していて、時々出会います。


【沖縄といえばハイビスカス。でもこれは観賞用の改良品種で、防風林には不向きです】