今回ポットに移植している発芽苗は
沖縄でよく使われているブラジルのアラビカ種ではありません。


【コーヒーのポット苗】

私は自然栽培なので、腐葉土を多用しますが、
ポット苗には目一杯の腐葉土を
「これでもか」というくらい投入します。

タネ植え後8か月目になりますが、
従来のブラジル品種と現段階で比較すると、
格段に成長が早く、また幹の太さや葉の元気さなども
今回の方が明らかに良く、また根付きも良いので、
「沖縄の土壌や気候環境に最適な最強の品種」
の可能性があり、
今後の成長がとても楽しみになりました。

これとは別の品種も、現在発芽待ちで、こっちも楽しみですが、
大型台風3連発でプランターの遮光ネットが吹き飛ばされて、
その上、潮が入ったり、台風でエサが激減中の野鳥が
タネを掘り返して食べているのを発見しましたから、
こっちのタネ植えは、再度行う必要性も出てきました。


【コーヒーのポット苗】

発芽後8か月目とは考えられないほど元気に生育しています。
今日の作業ペースは1時間で42個でした。

沖縄ではコーヒー栽培はマイナーで、
野鳥もコーヒーの実は認知していませんし、
さらにコーヒーの実にはカフェインというアルカロイド(毒)があり、
沖縄の野鳥からすると、積極的に食べたい実ではありません。
他に食べるものが無い時に、仕方なくコーヒーの実を食します。

ということは、
野鳥が食べる果樹や実のなる樹木、
いろいろありますが、例えばクワを植えると、
野鳥は好んで実を食べにやってきます。
我が家でもノグチゲラやアカヒゲなどの絶滅危惧種が
台所の窓から2m前後にあるクワの実を食べにやってきます。
こういうダミーをコーヒーと植えれば、
野鳥による食害は激減するのですが、
今回の、相次ぐ大型台風でクワなどの葉や実が吹き飛ばされてしまい、
野鳥たちが仕方なくコーヒーのタネまで掘り出しているのです。


【コーヒーのポット苗】

腐葉土を目一杯投入するのは、
それ自体が自然の最高の肥料だからですが、さらに
「保湿・保水」という乾燥させないようにしてあげること、
初めてのやんばるの厳冬期を経験するための「保温」、
微生物の活躍の期待などが主な理由ですが、
ポット内の土壌を固くさせずに根を伸ばしたい、ということも
微生物に期待していることです。
ふつうポットや鉢に入れた土を、そのままにしておくと
ガチガチに固くなりますが、腐葉土を撒いておくと、
微生物の働きで、土が軟らかい状態をキープしてくれるのです。


【コーヒー山の西側の松の樹形】

コーヒー山の西側の松の樹形ですが、画像の右が西です。
松の枝葉は西側に伸びて、東側には無いですよね。
これは松の成長過程で台風の猛烈な暴風の影響なのです。
このあたりの松は、東側に枝葉が無いか、
西側に傾斜するように生えています。
それだけ東からの風が強烈なことを示しているのです。