後天的な恐怖体験は遺伝する!?ユタの子どもがユタになる理由 | 琉球ヒーリングラボ

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沖縄県の離島在住の気功師が書いているブログです。沖縄の土着のシャーマン、ユタの巫術や伝統的な神女、ノロの所業などを現代気功やNLPの視点で解説しています!

こんにちは!

沖縄の離島在住、気功師のTAROです^ ^

 

沖縄には『ユタ』と呼ばれる民間のシャーマンが古くから人々にセラピーを行ってきました。

琉球の民俗学者の多くは、彼女らの所業を迷信だと決め、毛嫌いし、また、琉球王府も、のちの明治政府も、ユタの弾圧を行ってきました。

しかし、それでもユタは残り続け、21世紀の現在はすっかり市民権も得ています。

 

ネットなんてなかった時代は、人づてにユタを探すしかなかったのでしょうが、テクノロジーが発達した昨今、「ユタ」でググればいろんな記事が出てきます。この記事とか、とても面白いです^ ^

沖縄の「ユタ」にあってスピリチュアルなカウンセリングを受けてみた

幾多の弾圧を乗り越え、長い間生き残ってきた事実は、ユタの施術が人々を救済し、求められてきた証拠だと思います。

 

とはいえ、このブログでは一貫して主張をしていることですが、彼女らが施術にて用いる守護霊や前世などの概念は、我々の世界には実在していません。

だからと言って、無意味だということが言いたいわけではなく、そういった概念と彼女らの卓越した技術があれば、クライアントの情報を大きく書き換え、セラピーを行うことができるのです。

さて、今日の本題は、ユタの子息がユタになりやすいことについて

 

沖縄には、今でもユタさんがたくさんいます。

そして、ユタではないけれどそのような素質を持っているような方もたくさんいます。

 

そのような素質を持っている方々に多いのが、家族の誰かがユタだった(である)こと。

 

感覚値ではありますが、どうも、「ユタの家系」というものがあるようです。

よく分からないけれど、おばあちゃんもユタでお母さんもユタで、娘もそんな気質があるような、そんな家族がままあるのです。

 

超自然的な能力が子どもにも引き継がれる、というとすごい不思議な気がしてきます。

しかし、ユタが持つ能力を先天的な才能ではなく、あくまで、深い変性意識(トランス)を生成しやすい脳の傾向と捉えてみれば、ユタの気質が子どもに引き継がれる理由もなんとなく分かるような気がします。

 

ユタになる人は、カミダーリィという現象に悩まされることがよくあるそうです。

 

これは、神様が憑依したのではないかと思うくらいの、不可思議な幻聴や身体の不調、高熱などに苛まれる現象です。

ユタになる人は、このカミダーリィを何度も経験し、自分がユタになる定めであると自覚し、(ある種諦め)ユタになる道を選ぶそうです。

 

おそらく、このカミダーリィのような現象が起きる前に、何かしら強烈な出来事があり、深い変性意識を生成しやすい脳の傾向を獲得したのではないかというのが、僕の仮説です。

 

そして、近年の多くの研究で分かっていることですが、後天的に経験したものが、子孫に引き継がれるという可能性があるということです。

 

生物は、彼らの設計図とも言えるDNAを持っています。

そのDNAを設計図にして、人間の生存、構成に必要不可欠なたんぱく質を生成しています。

 

タンパク質は、筋肉をはじめとする人間の様々な部位を構成しています。

ただ、人間の設計図にあたるDNAはどういうわけか、設計図として使われない、もしくは使っていない情報も多く入っているのです。

完全に無駄な情報(と今の科学では見えているもの)もあれば、機能はあるのに使えないようにブロックされている部分があるんです。

そして、そのブロックは、いろんな経験を通して解除されることがあります。

そうすると、使われる設計図が変わるので、生物としての性質にも変化が出てくるのです。

 

DNAが設計図として使われることを『遺伝子が発現する』と言います。

つまり、後天的な経験によって、発現する遺伝子が変わってくるのです。

 

この分野をエピジェネティクスと言います。

 

有名な動画はTEDより!

『DNAへ人生初期の経験が刻まれる』

 

赤ちゃんサルの頃に、母親から離して育てたサルは、そうでない個体に比べ、攻撃性が増加します。

そして、それは、発現しているDNAの違いとして如実に表れます。

 

幼少期の環境によって、使われるDNA(設計図)と使われない設計図(DNA)が大きく変わってしまうということです。

 

そして、このように使われる設計図と使われない設計図の傾向は、彼らの子どもにも引き継がれることがあると分かってきました。

上記の例で言えば、幼少の頃母親から離れて過ごし、攻撃性が増えてしまったサルが子どもを産んだら、その子どもも攻撃性が高くなってしまう可能性がある、ということです。

 

話が長くなってしまいましたが、、、

ユタの力が超自然的な不思議なものではなく、何か衝撃的な経験によって獲得された脳の傾向であれば、それらが子孫に引き継がれることがあってもおかしくはない、ということです^ ^

 

そもそも、生物として生存するには、危険を学習するだけでなく、遺伝させる必要があったのだと思います。

例えば、苦みや辛みなども、食べられるものと食べられるものを区別するために発達した味覚です。

人間には生きていくために生来から備わっている防御機構が存在します。

 

ユタのような特殊な能力の傾向も、そのようにして伝わっていくのではないか、と思います。

 

沖縄県の離島、久米島にてセッションを行っています

◆セッションメニュー

初回:5,000円(ヒーリング+コーチングセッション)

2回目以降:3,000円

 

現代的な気功による施術で身体を調整し、クライアントのゴールを達成する、または定めるためのコーチングセッションを行っています。

 

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