がいらいこばなし

がいらいこばなし

田舎の外来での 患者さんとの
ちょっと笑えてためになるお話

秋田では、田んぼを前におばあちゃんがなげいています

「若い人が手伝ってくれれば、この田んぼを

つぶさなくてもすむんだけんどなあ」

 

都会では、仕事のない若者が炊き出しに並んでいます

「働き口があって、毎日お米だけでも食べれれば、

なんとかなるんだけどなあ」

 

日本中の田んぼをもとにもどして、みんなでお米を作って、配ればいい

「それじゃあ喰ってけない」

「なら、食べていけるシステムに帰ればいい」

 

・・未来希望図は、あんがいとシンプルです

予防接種をしていると

いろんな子どもさんがいて楽しませてくれます

「一番小さい注射にしてください」 

「はい、これは一番小さいです」

「3秒でお願いします」 

「はい、いちー、にー、さんっと」

「ボクはなきましぇーん」 

「(どこかで聞いたセリフだな)」

(注射の途中で)「もういいです!」 

「それはムリですよ」

「えーと、ちょっと待ってください」 

「待てません」

「えっ、もう終わったの?ハヤー」 

「なんなら、もう一回しようか?」

 

でも親御さんが「ただモシモシするだけだから」

と、騙すのはやめてね、僕が悪いみたい

はじめての方にはいわゆる「問診票」を

書いていただくのですが

思わずにやにやしてしまうことがあります

「けづあづ(血圧)がたかい」

「はなみぢ(鼻水)がでる」など

しゃべるまんまなので・・

「不正脈(不整脈)」「風(風邪)」

「高年期(更年期)」など


そのうち傑作集ができそう

 

でも、看護婦が「心呼吸(しんこきゅう)」

とか書いてたりするのよね

「毎日雪かきでくたびれたす。もうゆぎだばたくさんだ。

 ふらねくていい」

「でもね、ケチつけるワケじゃないけど(つけてるけど)、

 雪がなかったらどうなると思う?

 雪は地面を覆って木々の根や種が凍るのから守ってる

 春になれば雪解け水が野や川に流れて

 田んぼをうるおしたり飲み水になる

 暖冬のとき夏に水不足で大変だったのを覚えてるでしょう?」 

「んだばって・・」

「それに、雪がなかったらスキー場や

 かまくらや観光地はどうだろうね」

「・・・」 

「ボクには雪がとってもありがたい物に思えるんだけどなあ」


いつも「おまえは究極のポジティブ野郎だよ」といわれたい

でもあんまり大雪が続くと体にこたえます(笑)

「日曜の夜、急に具合が悪くなって救急に行ったんですよ」

「そうですか、大変でしたね」

「ええ、でも一日分しかお薬をくれなくて、

 明日必ずかかりつけのところか、

 普通の外来に来てくださいって・・」

「まあ、応急的な対応ですから仕方ないんですけどね

(『時間外でかかるのはあくまで例外ですよ、癖にしないでね』

 という患者教育的な意味があるんだと先輩からは聞かされました)

仕事休めない人もいるし、その辺は臨機応変にありたいですよね」

 

自分の心の「懲罰的な」動機に気がついてからは、

 感冒くらいなら(といってもせいぜい3日ですが)

 私は普通に処方するようになりました