こんにちは、山中竜司です。

社会人として働いていると、「あの人はいつも声がかかるな」「なぜかチャンスをもらえているな」と思う人がいます。営業の現場でも、企画の場でも、同じことが起きていました。僕自身、20代のころは「運がいい人」「上司に気に入られてる人」くらいに考えていたんです。

 

でもよく観察していると、彼らには共通点があることに気づきました。それは「自分が誰を選んでいるか」を明確にしていることです。つまり、ただ待っているのではなく、自分が関わりたい人、学びたい相手、信頼したい仲間を意識的に選んでいるのです。

 

これは裏を返せば、「選ばれる人」は、周りから見ても選びやすい存在になっているということ。たとえば、わかりやすい言葉で説明してくれる人、誠実に向き合ってくれる人、行動と姿勢が一貫している人。こうした人は、自然と信頼を集めてチャンスが巡ってきます。

 

 学び直しから始まる“選び方”の視点

 

僕自身も社会人3年目くらいで壁にぶつかりました。

仕事のやり方は覚えたけれど、成果が頭打ちになる。そんなときに取り組んだのが「学び直し」です。資格やスキルの勉強もしましたが、それ以上に大きかったのは「人との向き合い方を学び直した」ことでした。

 

例えば、「この人と一緒に働きたい」と思う相手のリストを自分なりに作ってみたんです。

尊敬できる先輩、刺激をくれる同期、学びを与えてくれる書き手や発信者。そこに意識的に近づき、関わり、学びを吸収する。

すると自然と自分の時間やお金の使い方も変わり、成果の出方まで違ってきました。

 

学び直しは、単なる知識の追加ではなく「自分が誰から学ぶのかを選ぶ力」を鍛えてくれます。そして、その選び方こそが自分のキャリアの方向性を決めると実感しました。

 

 「選ぶ」という意思が自分を形づくる

 

僕が尊敬する人たちに共通しているのは、いつも主体的に「選んでいる」姿勢です。

上司や環境に流されるのではなく、「この考え方を採用する」「このやり方を真似してみる」と意思を持って動いています。

 

逆に、流されるだけで自分の選択をしないと、どれだけ頑張っても報われにくいんですよね。仕事で成果を出すにも、人間関係を築くにも、「自分は誰を選んでいるのか」を常に意識すること。それが周囲から「この人に任せたい」と思われる土台になっているのだと気づきました。

 

 結論:「選ぶ人」こそが「選ばれる人」になる

 

「選ばれる人」とは、ただラッキーな人でも、特別な才能を持った人でもありません。

自分が「誰を選ぶか」を大事にしている人です。学び直しを通じて、自分が付き合う人、吸収する価値観、磨くスキルを選び直す。その積み重ねが、結果的に「選ばれる人」をつくっていきます。

 

20代で大切なのは、まだ答えが出ていない中でも「選ぶ練習」をすることだと思います。

誰と関わるか、何を学ぶか、どんな環境に身を置くか。小さな選択の連続が、自分を「選ばれる人」へと変えていきます。