「後先考えずに全力疾走した結果、一応の見せ場は作りましたよ」という、G1レースに出てきた格下の逃げ馬みたいな試合内容でした。
まず失点についてですが、セットプレーからファンペルシーゴールはまだいいとして、4分後に即追加点というのは残念でした
中澤がエリアにもスナイデルにも対応するという「一人で二人マークはちょっと無理だ。by仙道」状態で、彼に責任を求める前に他の選手がもっと頑張らなきゃなぁと思いました。
3点目はもう完全に足が止まっている状態での失点。
内田のプレッシャーが甘いとは思いましたが、80分間しこたま上下動
した後なので仕方ない部分もあるでしょうか。
ただ、そのシーン以外でもオランダはクロスが正確、というか速かったですね。
Jリーグだと中で跳ね返してればその内パスミス(クロスミス)があるんですが、W杯ではそういう守備ではダメっぽいです。
両SBを中心としたサイド守備の重要性を感じました。
次に采配ですが、交替枠を2つしか使いませんでしたね。
親善試合(交替6枚)なので勿体ない感じがしたものの、おそらく岡田監督は公式戦(交替3枚)をシミュレートしたのではないでしょうか
そこで分かったのは、前半から飛ばせば良い試合が出来ると同時に、後半疲れた時に踏ん張れないと試合が壊れる
ということ。
65分まで良い試合をしていたから満足というのでは、日本の最高峰としてはちょっと悲しいですから、このまま90分持つようにするか、90分持つ闘い方を覚えるかのどちらかを期待したいです。
攻撃では、くさびのボールなどが前線で収まるシーンがほとんどありませんでした。
本番3枚枠のテストとしても1枚余ってましたから、前田を使って見て欲しかったです。
でも中盤ではちゃんとボールが持てましたし、特に遠藤長谷部のボランチコンビは(最後失速したとはいえ)充分に世界の脅威になれそうな予感がしました。
欲を言えば両翼にもっと仕掛けられる選手が入ればさらに良いと思います。
今日は本田がイマイチでしたが、右に入ればもっと出来るかもしれませんし、また国内にも石川や香川などが控えています。
現状ではドリブル突破という点において内田長友への負担が大きすぎ、また前述のようにSBの攻撃参加を抑える必要性もありそうな為、MFより前だけでも縦にどんどん勝負できる布陣も作って行って欲しいと思いました。
なんなら源気でも使ってみますか?