せっかく6種類も失点パターンを見せてくれたのだから、解析して活かさないともったいないべにひひということで、甲府-福岡での失点シーンを分析してみました。


1点目。
ボランチ宮原がトラップミスして取られてカウンター。
集中力の欠如なのか、単なる技術不足なのか。
まぁそのミス自体の原因はともかく、その後藤田一人にセンターラインからPA内まで持ち込まれてシュート→ゴールというのは、お粗末でしたむっ
特に宮原は、自分のミスで取られたボールなんですから、もっと全力で取り返しにいくべきだったように思います。


2点目。
左サイドの突破に対し、福岡は周りを囲んではいましたが、いるだけでプレッシャー自体はほとんどかかっていないように見えました。
その後逆サイドへのクロスに対し、GKが飛び出して触ったものの、角度はほとんど変わらずボールは甲府マラニョンへ。
わやわやっとなったこぼれ球を大西が拾ってシュート→ゴールでした。
左サイドでは明らかに福岡が数的有利だっただけに、そこで止めるべき攻撃でした。
というか一つのサイドに固まりすぎでしょこれ…えへへ…


3点目。
甲府が押し込んだ状態で、石原がPA角からふんわりとしたクロス。
それをなぜかCBが見送り、ペナルティアーク付近でバウンドし、逆サイドの森田まで通ってしまって、あとは触るだけのゴールでした。
混戦のPA内でバウンドするようなボールを、CBがウォッチしているようでは、守備は成り立ちません。
この失点が一番酷い叫びと思いました


4点目。
横パスを受けたボランチが、難しい体勢になっていたにも関わらず、無理気味にダイレクトのバックパス。
そこにはマラニョンがいました。
「絶好の」パスを貰ったマラニョンが、DFを冷静にかわしてからシュート→ゴール。
攻撃方向を間違えたのかと思うぐらい、チャレンジ精神にあふれるバックパスでしたぼー


5点目。
福岡陣内でボールを取った甲府(片桐はてなマーク)が、ダイレクトでマラニョンにパス。
絶好のパスを貰ったマラニョンが以下同じ。
まぁこの点差ならこういう失点はありがちです。


6点目。
スルーパスにマラニョンが抜け出し、PA内へマイナスのクロス。
PAど真ん中でどフリーでいた国吉が冷静にトラップしてからシュート。
福岡は人数は足りていました。でも一番危険なところにいた選手がどフリーでした。
でしたというか、マーカーが自ら離れてどフリーに「した」ようにも。
いくらボールホルダーがこの日2得点のマラニョンだったとはいえ、彼に3人行って国吉に0人というのは…あせる




1、4、5点目は、甲府のプレスが功を奏したもの。
高い位置からのプレスが出来つつある今のヴェルディにとって、参考になるゴールシーンだと思います。
走った分だけ実りがありそうですから、暑い中での試合となりそうではありますが、頑張って駆け抜けてくれることを期待します。


一方、2、3、6点目では、クロスに対する守備の拙さが見られます。
その点でのキーマンは那須川ですね。
湘南戦で見せた速くて低いクロスは、福岡戦ではより輝きを増しそうに思います。
その際ポイントになりそうなのは、ニアで合わせるのは大黒で全く問題ないでしょうから、ファーへの走りこみ走る人でしょう。
6失点を見る限り、ファーへ抜けた場合もフリーでのシュートチャンスがありそうですから、そこに人が入り込まないのはもったいないと思います。
一樹や晃誠あたりの反応に期待したいですね。



勿論、福岡側も修正してくるでしょうし、この試合のようにザクザクゴールが奪えるような展開にはならないと思います。
しかしながら、この守備崩壊の修正が、一朝一夕で万端上手く行くとも思いません。
今の良い流れ波を連勝という実績にするためにも、狙いをしっかりと持ったサッカーを見せて欲しいものですかお