Jリーグ公式サイトに、こういうデータがありました。
時間帯別得失点
これを、総得点に対する比率に置き換えたのが、下の表になります。


<得点>

チーム 総得点 0-14 15-29 30-44 45-59 60-74 75-89
札幌 59 15.3 11.9 20.3 16.9 10.2 25.4
仙台 64 7.8 18.8 6.3 28.1 14.1 25
山形 44 6.8 6.8 15.9 13.6 18.2 38.6
水戸 28 7.1 35.7 17.9 10.7 25 3.6
草津 32 3.1 6.3 25 15.6 18.8 31.3
東京 78 16.7 15.4 12.8 15.4 11.5 28.2
湘南 62 11.3 16.1 14.5 11.3 12.9 33.9
京都 69 11.6 23.2 17.4 18.8 11.6 17.4
大阪 58 12.1 13.8 13.8 24.1 12.1 24.1
徳島 29 20.7 17.2 10.3 13.8 17.2 20.7
愛媛 34 5.9 14.7 8.8 32.4 23.5 14.7
福岡 70 18.6 17.1 18.6 17.1 11.4 17.1
鳥栖 50 14 20 10 8 26 22


<失点>

チーム 総失点 0-14 15-29 30-44 45-59 60-74 75-89
札幌 41 7.3 19.5 19.5 14.6 9.8 29.3
仙台 48 14.6 18.8 16.7 12.5 14.6 22.9
山形 48 14.6 10.4 20.8 16.7 16.7 20.8
水戸 63 12.7 25.4 12.7 17.5 7.9 23.8
草津 60 15 15 18.3 16.7 13.3 21.7
東京 49 14.3 16.3 6.1 14.3 18.4 30.6
湘南 47 17 14.9 14.9 27.7 6.4 19.1
京都 51 7.8 19.6 13.7 15.7 9.8 33.3
大阪 48 12.5 18.8 6.3 20.8 12.5 29.2
徳島 56 14.3 12.5 19.6 10.7 21.4 21.4
愛媛 55 7.3 16.4 18.2 20 20 18.2
福岡 50 6 12 12 22 30 18
鳥栖 61 14.8 14.8 11.5 19.7 14.8 24.6


他のチームはひとまず置いといて、次節対戦する山形とヴェルディに目を向けてみると・・・
もっとも特徴的なのは、山形の終盤の得点力。
総得点のおよそ4割!を、最後の15分で決めています。
実に驚くべき粘り強さです。
一方でヴェルディは、その最後の15分で失点が多い傾向にあります。
(まぁ、京都さんの職人芸には及びませんけどもえへへ…。3戦連続後半44分に失点して3ドローとか、自分が京都サポなら怒りを通り越して笑っちゃってそうです。いわゆる一つのムカフーン打法です。って誰も知らんか。)
となれば、次の試合でも、当然のように最後の15分が激アツとなるでしょう。


『画竜点睛』という故事成語をご存知でしょうか。
昔、絵の上手い画家さんが、「睛(瞳)を書くと飛んでいってしまう」と竜に瞳を書き入れずにいたので、実際に書かせてみると、果たして竜に生命が宿り飛んで行ってしまった、という故事がありまして。
そこから、「最後の大切な所に手を加えて、物事を完成させること」、もしくは打消表現『欠く』を使って「最後の肝心なところを仕上げずに不完全な状態であること」という意味で使われる言葉です。


これを山形-ヴェルディ戦に当てはめてみれば、最後の15分をいかにまとめられるか、ということになると思います。
失点を防げず、瞳のない”絵”のままでJ2に留まるのか。
それとも、見事に瞳を書き切り、J1への昇り竜となれるのか。

大事な90分の中でもさらに大事な15分に、注目です。



 どっせーいっ