3バックに変更してから14試合。
その間の戦績は9勝2分け3敗です。
そしてその内訳が実に分かり易いものになっています^^


先制点を取った試合 :9勝
先制点を取られた試合:2分け3敗


典型的な”先行逃げ切り”のチームですね。
先制すれば追いつかれることすらほとんどありませんし、逆に先制されると大抵そのまま終わってしまいます。
一本調子なチームだと思います。
しかし、それは悪いことだとは思いません。
”カラー”があることは素晴らしいことですから。


例えば競馬だと、多少ハイペースでも、とにかく先頭に立つとやたら強いという馬がいます。
逆に、脚質に幅があって、どんな競馬にも対応できるものの、どの脚質でも結局は勝ちきれないという馬もいます(^^;)
サッカーでもそういうのはあると思うんです。
ガンバとか、浦和とか、札幌とか、自分の”カラー”があるチームは強いですよね。
逆に名古屋、神戸、鳥栖あたりは、どこと戦ってもいいゲームをするんだけど・・・という印象です。
もちろん、本来なら、どんな状況になっても勝ち切れるチームにならないといけないのでしょうが、まずは(多少一本調子でも)自分の”カラー”をしっかり持つことが大事なんだと思います。
そして、その”カラー”というのが、今のヴェルディだと”先行逃げ切り”なのではないでしょうか。


じゃあ具体的にどうしたらいいか。
極論すると「取られる前に取る」です^^
まずは点を取られないことです。リードされたらダメなのですから。
そして受身にならないことです。リードしなきゃダメなのですから。


理想的なのは2節前のセレッソ戦ですね。
早い時間にセットプレーで2得点。実に効率が良かったと思います。
(本当は7/1鳥栖戦の先制攻撃の方が好みなんですが・・・あの試合は一度追いつかれちゃってますしねえへへ…
ゲートをポンと出て、すんなりハナに立って、後は悠々一人旅って感じでした。


逆にいただけないのは6/24札幌戦。
51分に曽田という、「取られてはいけない時間帯に」「CKで」「一番マークすべき選手に」ゴールを許してしまったのは、正直言って感心しません。
ゲートをもっさり出てしまって、もたもたしている内に馬群に飲み込まれて・・・という一戦でした。


どちらにも共通するのは、セットプレーによるゴールだということ。
例え流れの中からの得点/失点でなくても、最初の1点はゲームの趨勢を決める重要なものであるということだと思います。
特にセットプレーによる失点はよろしくないです。
勝ち点を落とした5試合中、セットプレーによる失点が原因なのが3試合あるのですから。
それでなくても、3バックでの総失点12のうち、セットプレーでの失点が6と半数を占めている訳で。
今後は、セットプレーによる失点(特に先制点)をいかに防げるようになるかが、昇格へのカギとなるのではないでしょうか。


・・・先制点について書くつもりが、いつの間にかセットプレー論になってしまいましたが(^^;)
まぁとにかく、せっかく1年半かけて見つけた”カラー”なのですから、安易に手放さないようにして欲しいです。
そのためにも、まずは次の愛媛戦でビシッと先制して、見事逃げ切って馬いただきたいものですな。