いま心が沈んでいて、ごめんなさい

すべて想像です。
 
隆一が大好きだから、落ち込んでる時にもし抱きしめてくれたなら、どんなに嬉しくて、素敵だろう。
 
静かな海辺で。
 
でもやっぱり、何も言葉をかわさずに、ふっと隣に座ってくれて、風が冷たくて、波の音を聞きながら、触れ合ったりはしないで、同じ海を二人で見つめられたなら、そのほうが、隆一と近くなれる。
 
じっと見つめられる事もなく、でも、海の風に揺れる隆一の髪と横顔がキレイだから、私は隆一を少しは見つめさせてほしくて。
 
波の音の中、ほんのたまに隆一がこちらの目を見てくれたなら、なんて幸せだろう。
 
RYUICHIの歌詞のように、交り合いたいのに心のどこかでそれを拒んでいたり、相手を遠ざけるような、そんな距離感のほうが、一番心に近づける気がするんだ。
 
彼の歌詞に、恋をする夢をみた、というのがあって、
現実で親密になるよりも、夢の中で想うほうが、よっぽど真実で、相手と深く一つになれる気がする。
 
隆一の心を知る必要はない。
 
もし隣にそっといてくれたなら、隆一の心を少し分けてもらえた気がする。
 
でも当たり前だけど、隆一が私の心に近づくなんてことは起こりえなくて。
ただの一方的な想像でしかない。
隆一にあげられるものは何もない。