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肆矢がお届けする音バカ、小バカなブログ

ジャズなどのインストゥメンタルを聴く人は、音楽を聴く人の中ではごく一部だと思う。
お店やテレビでバックミュージックとして流れる機会はあるが、ライブやCDはあまり人気がない。
単純に歌詞と声がないのが大きな違いだが、自分みたいなインストゥメンタルに寄りかかっているギタリストには、このジャンルのニーズを増やしていきたいと切に願うのだ。

ちょっと前にメディアに露出のあったペズ、ソイルピンプセッションズ、スペシャルアザーズ(スペルがよくわからないからカタカナで失礼)達は、唯一インストである程度の成果を出したバンドだと思う。
もちろんスカパラダイスオーケストラも。
しかし、最近は全く落ち気味。
ニーズが減ったというのもあるが、どうも自滅した感じがある。
なぜ自滅かというと、正直なところ飽きがきたという終息具合だったからだ。

同じような曲構成、同じような盛り上げ方が毎回続けば飽きは来るもの。
彼らは新しい曲の盛り上げ方を開発しなければならなかったのだろう。
同時に雰囲気の違う曲調も求められていたと思う。

インストという性格上、スタイルを変化することには抵抗が生まれる。
何故なら声という絶大な個性がない為、逆にインストは何にでも変身できてしまうからだ。
どんなに違う曲調を歌っても、声が統一している限りアーティストはアーティストでいられる。
インストは逆に色んな曲調に変身してしまうと個性が失われ、誰なのだかわからなくなる。
誰かということを維持する為に曲を似たものにしている。

このジレンマがインストをつまらなくする原因だと思う。

では結論としてどう活路を見出せばいいのか。
今現在の答えは以下のようになった。

それは、まずバンドにではなく個人に個性的な音を探求していくこと。
簡単な話、メンバー自体にどんな曲調になっても個性的な音を出し続けられる能力があれば、上記に述べたジレンマはある程度克服できる。
当たり前だがニーズにあった曲を作ること。
聞きたいと思うインストは人それぞれ違うが、自分たちの勝負できるフィールドでニーズにあった楽曲を探求する。
やはりメロがキャッチーな方がリスナーは入り込みやすいし、単純に曲芸レベルの技があればそこにもニーズは生まれる。
しかし、変わりゆくニーズをキャッチし常にそれを追い続けることが大切だと思う。
そして驚かせるポイントを必ず作ること。
聴いていて変化がなければ面白くないので、アイディアを出し特徴的な部分を作りあげる。
それが過去にない例であっても、間違いとされていることでも、曲に特徴をもたらす為なら使うべきである。
最後に、失敗を恐れず新しいことに挑戦し続ける事。
同じ成功は同じ方法で2度起こらない事を自覚する。

うん、大変だー。