JTA日本テコンドー協会佐賀小城クラブ

JTA日本テコンドー協会佐賀小城クラブ

我々、JTA日本テコンドー協会は「蹴美」「蹴武」「フルコンタクトテコンドー」をコンセプトに活動しています。
土曜日の18時から小城市保健福祉施設「ゆめりあ」で練習しています。連絡先は090-4355-9176(北川)またはjtasaga@gmail.comまで。

いよいよ今週末、テコンドーでの1年の稽古を締めくくる恒例行事「千本チルギ」を迎えます。

チルギとは韓国語で「突き」。一本一本に気を込め、己の心身と向き合う、まさに一年の修練の総決算です。

かつては私一人で千本を数えていましたが、今では黒帯も増え、共に声を掛け合いながら数を分かち合えるようになりました。これは技の上達以上に、道場としての積み重ねと成長の証だと感じています。

世間ではインフルエンザが猛威を振るっていますが、まずは体調管理も修行の一環。万全の状態で当日を迎え、最後まで集中力を切らさず、心・技・体を貫く千本チルギとしたいものです。

この一突き一突きが、次の一年への礎となることを願っています。

今週の土曜日は「海外たすけあい街頭募金」のボランティアに参加します。寒風の中、声を出して募金を呼びかけするのですが、自分の快適さを捨て、他者のために立つことは、心の鍛錬だと感じます。その日の1時間後にはテコンドーの稽古があるので、体調を崩さないよう、数日前からコンディションを整え、心技体を備えて挑みます。武道は技だけでなく、社会に生きる力を養うもの。今回の奉仕活動はその実践の一つです。

世界では戦争が続く国もあります。隣国の中国との関係も悪化しました。中国との関係を軽んじてはいけません。トランプ関税に対し、レアアース輸出禁止や小麦輸入停止でアメリカに対抗し打ち勝った大国であると同時に、船舶製造では世界の60%を占めるまでになりました。日本はわずか8%程度となり、30年前と入れ替わってしまったのです。残りは韓国が製造を担っています。こうした現実を知ると、平和を守る力とは何かを考えさせられます。

テコンドーの全日本選手権大会の翌日は少しだけ時間がありましたので、東京国際フォーラムで開催されていた「全国矯正展」に足を運びました。大会の熱気がまだ胸に残る中、社会の中で人を正しい道へ導く営みに触れ、深い思索を重ねました。

私のような社会体育を指導している者(武道関係は特に)に求められるものは、技術の伝達にとどまりません。人の心を育み、健全な社会を築くための価値観を示すこと、と思っています。その本質は「人の道を正す」ことにあります。矯正展で示されていた取り組みもまた、過ちを犯した人を再び社会と調和させるという意味で、公共の善を体現するものだと感じた時間でした。

私たちが日本テコンドーの指導の場で重んじる「礼」「孝」「公益」などは、単なる規範ではなく、社会を健全にする力です。勝敗や記録は一瞬のものですが、心を磨き続けることは永遠の課題であり、その営みこそが公共の善に通じます。

何かしらの指導者と言われる人は、己を律し、他者を尊び、社会に調和をもたらす存在であるべきです。大会の翌日にこの理念を再確認できたことは、私にとって大きな意味を持ちました。

これからも「心技体」を磨き、公共の善に資する指導を目指して歩み続けたいと思います。