「可愛い子には旅をさせろ」と言いますが…

時は１３日の金曜日。

何か嫌な事が起こると、
暦のせいにする古風な一面があります。

昨日もそんな日だった。

コウモリ傘の羽は突風で予想外に羽ばたき、壊れ。

朝から降り続く雨はジーンズを濡らし、股間に恥ずかしい染みを残した。

そして、極め付きは、愛用の三線「本皮三線くん」を銀座～浅草間を一人旅させてしまったのだ。
「網棚に忘れた」と言えばそれまでの話であるが、こんなこと上京６年で初めての経験だった。 何しろ渋谷→銀座間を1秒でも早く着きたい理由があった。

ようやく本題なのだが、三線くんと対面するまでは、ソワソワ・ドキドキで落着かず、可愛い我が子を一人旅に出した親の気持ちが良く分かった。ようやく拾得物センターで再会した時にはホントに安心した。「島歌」でも披露しそうな勢いだった。

しかし、あまり喜んでもいられない、事件を再会直前に起しておりまして…

迷路のような地下の駅構内を、表示を頼りに開けた最初のドアは、緊急避難用の避難ドアだったらしく、思いっきり警報ブザーを鳴らしてしまう。

駅員さんに「ありがとう」の前に「すみません」と10回は言った。そこから超反省モードとなる

そんなこんなで、いつもの３倍疲れた１３日の金曜日。

一人旅を経験した愛器は成長した音色を響かせてくれるに違いない。

メトロ職員の方々、お騒がせしてすみませんでした。そしてありがとうございます。

Ryuei