ここ数年来、RX-7ばかりを2台乗り継いできて、今もなおこの車は一生手放したくないと思いながらも、Ferrariへの想いは依然あり、時折カーセンサーを覗きます。

検索条件は、トランスミッション:MT、色:赤です。

もしFF,FR,MR,RRの指定もできればMRとしたいところですが。

 

MRのV12は1996年に512Mが新車販売終了して以降、La Ferrariのような特別車のような形でしか出て来なくなり、

512BB、テスタロッサ、512TR、512Mとどれも希少価値が高すぎて手が出ないので、

V8のピッコロフェラーリの中から探します。

選ぶ観点は、

 ・あまりに古くないこと(古くて348までかな)。

 ・3ぺダルのマニュアルであること。

ただ3ペダルのマニュアルでも、どうも最終形の430の形が好みになれず、

そうすると結局、348、355、360のどれかしかありません。

 

フェラーリファンを自称しながらも意外とそれくらいしかピンと来ないもんなのですね。

形としては430の次の458イタリア、488ともに最高に好きなのですが、

2ペダルだし、価格が到底手が出ないものであるし。。。

 

そんな中、今まで見てきた中で群を抜いて手軽な価格で348tsを発見したのでした。

 

 

早速店に電話してみると、販売可能なのは売主の事情から明日までだが、

本日ならば助手席なら試乗できるとのことで、その日に早速行ってみました。

まぁ早く売りたい何かしらの事情があるというのは怪しいという冷静な気持ちは持ちつつ、

東海道線に揺られ旅行気分を楽しみながら、その最寄駅に降り立ちました。

 

駅のロータリーに出てみると、いかにもそれっぽいエンジン音が鳴り響いていて、ふと見渡すと、真っ赤な348で迎えに来てくれていました。

動いているフェラーリに乗るのは何だかんだで、運転席、助手席含め初めてだったのでテンションが上がりました。

 

 

左ハンドル車の助手席なので、右側に座るため、日々右ハンドルを運転している目線です。

ピッコロ(Small)フェラーリと言いつつも車体は大きく、

車幅は自分の保有するRX-7が1,760㎜なのに対し、Ferrari 348は1,895mmと、14cm近く幅広で、

なかなかすぐには乗りこなせなさそうだと思いました。

しかしすぐに乗りこなせてしまう車はおもしろくないので、それくらいがちょうどいいです。

 

自分で運転できない時の試乗は、とにかく観察することが重要なわけですが、

どうも2速発進をしているなぁと思い、質問してみました。

すると、どうも1速が入りにくいとのことでした。

2速発進が基本だとクラッチが減るのではないかと質問した答えはよく覚えていません。

修理、オーバーホールは必須だろうなと思いました。

 

購入価格自体は安いけどミッションオーバーホールしたら結局普通の金額になるかなと思いつつ、

ひとまず手軽にフェラーリオーナーになってプレミアム感は味わえる、という絶妙な気分でした。

フェラーリに乗り、フェラーリオーナーズクラブの会員としてフェラーリF1チームを応援するというのは、

なかなか素敵なことだなぁと思います。

 

心配が残るミッション以外のところでみると、心地良い加速感、エンジン音、無骨な内装、無駄なサイドフィン、赤い車体に黄色のロゴ、どれも最高の気分にさせてくれるものでした。

3速で30キロくらいだったかな? まで減速してからギアチェンジ無しでそのまま踏み込んでいたとき、それでも力強く加速していました。

自分のターボ車とまた違った加速感が楽しめるなぁと思いました。

 

一応ローンは通し、ちょっと考えてみようかな、と思っていた矢先、買い手が現れ、手付金を振り込んだのでした。

 

中古車は出会いのタイミングが重要なので、まあのんびり自分の最高の1台を、情報収集しながら待ちます。

一生ものの買い物なので、のんびり探すくらいがちょうどいいです。

とはいえ、古い名車は、価格が年々上がって行くものなので、それなりにのんびりし過ぎないことも大事でしょう。

 

 

 

 

 

 

下書き