りゅっくの話(サンタさん)
すいません、、今回も爆笑はないです・・・他愛もない話ですわ
みなさん、子供の頃ってサンタさんはいくつになるまでいると思ってました?
俺って意外と遅くて、小学校3年くらいのときにみんながサンタおれへん言うもんやから、え?そうなの?と思って
小学校4年のときに、、もしかしたら・・・って思ってたんですよ~
でもメッチャ親に対して気~使い~の子やったからずっとサンタさんは実在していると思い込んでいるフリをしてました。
どこの家でもそうなんでしょうけど、寝ているときにコッソリと親がやってきて、そっと部屋のどこかへプレゼントを置いていくというあのパターン
親って大変やね・・・
小学1年の時は「小学1年生」という本
小学2年の時は、な・・・ななんと!ゲームウォッチ!!!あの時はマジサンタさんありがとー♪って思った
ミッキーマウスが、鶏の卵をキャッチするという単純なゲームやねんけど、ハマッたハマッた
その時うちは、あまりお金がなかったから、今考えたら親父けっこうフンパツしたんだねぇ~
そして小学3年の時は
探検ギア!!
昔、流行ったんやけど、四角い箱が変形して、望遠鏡やら、メジャーやら、自分と目標物の角度を調べる機能や、ラジオが付いたものだった。
今思えば、これが俺のアウトドア人生のきっかけともなったツールだと思う
そして次の年の
小学4年生は
ブーツに入ったお菓子![]()
すげーランクダウンやん・・・あの発砲スチロールのブーツにお菓子とおもちゃが入っているという・・・
それと
「小学4年生」![]()
っていう雑誌
おぃおぃ、サンタさん、、、俺が何をしたって~の?
あ・・・・
親父を落とし穴に落とした・・・
次の年の小学5年生は、めっちゃええ子にしてたね♪国語のテストでもまさかの95点!!!額縁に飾ったろかいうくらいの親父の喜びよう
そしてその年のクリスマスイブ
家でのクリスマスパーティが終わって、寝床についた・・・
サンタさん(その頃はもうほぼ親父かお袋だなっていう確信があった)何くれるんやろぉと思いつつ子供やから爆睡
夜中ふと目が覚めると、サーっとふすまが開く音がした後にビニールのガサゴソって音がした
寝ぼけてたので
「ん?」
って声を出すと
次の瞬間、ゴン!!ガターン!という結構大きな何かがぶつかった音と、ピシャーッツ!!と襖を激しく閉める音がして
あたりはシーーーンと静まりかえった。
ほんの10秒程の出来事やったから、いまいち飲み込めなくてそのままぐっすりと寝た・・・
次の日は土曜日で寝坊してしまったので親父はすでに出勤したあと
家から学校まで走って1分というめちゃ近い距離やったから、ゆうゆうとプレゼントを見てみると
そこには!!!
な、、なんと!
「MSX」がぁーー!!!!
みなさん「MSX」って知ってます?
パソコンっすよ!パソコン!!ゲームできるパソコンっすよ!!子供用ですけどメチャうれしかった~
一瞬、母親にお礼を言おうと思ったが、、、ためらった・・・
これはあくまでも、サンタさんからの贈り物だという前提を崩したらアカン
学校行くまでのあいだ、「サンタさんがくれた~♪」を連発
「よかったね~」と母親
どっからどう見ても平和な昭和の家庭風景
学校は昼に終わったので家に帰ると、ベランダでは母親が布団を干していた
ベランダの手すりの干してある布団に「ばふっ!」と抱きつくのが大好き
うちの家は5階で日当たり良好やから、抱きついたときめっさ気持ちええ
ふとベランダから下をみると友達がこっちを見て手を振っている
「何ーーー?」
っておっきな声で言うと
「クリスマスプレゼントは何もろたーーーん?」
とデカイ声で聞いてきたので
でっかい声で
「M S X!!」って言うと
「え?なんてーー?Mのあとが聞こえへーーん」
「えす! えっくす!!」
「えーーーー?もーーーーいっかい言うてーーー」
「せやからーーーーせぇっくす!!」
って思いっきり言うてもうた・・・なんでこんないい間違いしたんやろぉ・・・・
母親が突然「ブォーーーーウィーン」と掃除機をかけだした。
友達が
「あーーー!MSXねーー!俺もそれーー!!」
って通じたんかい!!っていうかお前ももろたんか!!
あーあぶなかった
さらに
「なーなー!誰に買ってもろたーーーん?」
って聞いてきた
「えっとー・・・・・・」
そこで、ちょっと躊躇した・・・・
あ・・・お母さんが聞いている・・・
ここは設定を崩したらアカン
「さ・・・サンタさーーん」
ってちっちゃい声で言うたけど5階やから友達の耳にも届くはずもなく
「え?なんてーーー??」
「サンタさーん」
「えーーー?聞こえへーーーーん」
「サンタさーーーーーーーーーーーん!!!!」
とでっかい声で言うたった!!
なんて耳の悪いヤツやー!!
小学五年にもなって真昼間に5階から「サンタさぁ~ん!!」って言うとは思わへんかったわ・・・
その前にはおもいっきり「せっくす!」言うてるけど
俺の「サンタさーーん」を聞いて
友達は
「アホちゃーう!サンタさんは親やでー!そんなんも知らんかったん?」
って知ってるわ!!!お前は俺の子供心がわからんのか!!!
コイツとは喋られへんとおもって
「ご飯食べるからーーーまた後でねーーーー」
っていうて、部屋の中に入っていき、若干気まずい雰囲気の中でおかんとお昼ごはんを食べた。
あー来週月曜になったら「アイツいまだにサンタさんおるって思ってんねんでー」って言われるわぁ・・・
その夜晩御飯の後に
神妙な顔をした両親が
「ちょっと話がある」
と俺に言ってきた。
親父のおでこには絆創膏が貼ってあった
お母さんとケンカでもしたんかなー
俺はドキドキして両親の前で正座して座った
親父が重い口を開き
「もう、知っていると思うが・・・」
え?何?・・・・
「実は・・・・・・・・」
「サンタクロース・・・・」
え?サンタクロース?
「・・・の正体は・・・・・・・・・」
「俺たちだ!」
な・・・・・・なんや!!それ!!!
ヒーローもののコントですか?
「俺たちだ!」の後で「決まった!」って顔するんやめてもらえる?
まぁ、親父の絆創膏はだいたいあの時のやなーって察しはついたけど
なんか、遠山の金さんの桜吹雪が絆創膏みたいな・・・
あ!あの時の絆創膏は!お・・・おやじ!!という事はサンタさんはおとんだったんやー!
ってなるかーーーー!!!
親父の告白には
「は・・・・はぁ・・・」っと相づちをうつのが精一杯
「これからも、プレゼントは今までどおりやから、よろしく」
ヨロシク、って、、、、ねぇ
それから、俺が高校を卒業するまで
俺が寝静まった後にプレゼントを置いてくれてたw
中学の時なんて、プレゼントが靴下やったからなぁ・・・・普通これにプレゼントを入れるんちゃうの?
麒麟田村の親父が言うた「解散!!」ぐらいインパクトのある親父の告白でした
いや~、昭和のほのぼのとしたええ家庭です
子供ができたらどのタイミングでバラそうかなーー
間違いなくこのタイミングはありえへんけどw



