妄想が突っ走る魚
海遊館では色んな魚が見られて、また色んな魚の名前を覚えることができます
その中で!!
特に注目したいのがコイツ!!!
ポーキュパインフィッシュ!!!
ポー♪
キュ♪
パイン♪
フィッシュやでぇ!!!
なんてグラマラスな名前なんやぁ!!!
それに引き替えこの残念な見てくれ・・・・
ただのハリセンボン的な感じやん・・・・

ポーキュパイン
あたしゃ、名前だけみたらグラビアアイドル並みの人魚姫かと思っちまうよ・・・
めちゃ可愛い人魚かぁ・・・
お酌されたいなぁ(オッサン的発想)
あー深海にそんな店ないかな~
妄想スイッチON
「お!深海ラウンジ竜宮城!ここよさげやん!入ってみよぉっと、スイマセーン」
「いらっしゃいませ~♪お1人様ですかぁ~?当店では色んな子を取りそろえていますよぉ~、どんな子になさいます?」
「そうやな~、どうせなら、、、こう、、ボーン♪キュ♪ボイン♪・・・・で・・・・・フィニッシュ!!!みたいな子おる?」
「えぇ、えぇ♪おりますとも、、え?そんな感じがお好みでぇ!!お客さんも、好きですねぇ~このこの!!スケベジジイ!!ささ!どうぞどうぞこちらへ!」
(スケベジジイは言いすぎだろコイツ)
俺は支配人に案内されるまま、薄暗い店内をドキドキしながら進み、
用意された長めのソファに腰掛け、おしぼりで手を拭きながら
スタイル抜群の可愛い人魚姫を想像して待ってた、、、
「あー、なんか緊張する・・・どうやって挨拶しよかな~、、、、そのウロコの模様カワイイねぇ♪、、、、無難すぎるなぁ、、、、、そのホタテのブラジャー、、、今流行りのヌーホタやん!・・・、、これもアカンなぁ、、、、、俺はそのホタテの中の黒真珠に興味がある!!、、、、、もっとアカンやん」
と、いろんな事を考えながら
そして数分後
カチャっとドアを開く音が聞こえ
お待ちかねの彼女が姿を現した
そしてでてきたのが・・・・・コイツ!!!
え?
「よろしくぅ~~、新人のパインちゃんです♪まだ成魚になったばかりよ♪うふ」
(うふ♪って・・・・・ふぐ♪の間違いやろぉ)
どぉゆう事?
「は、、、はぁ、、、ちょっと、、、ちょっと待っててもらっててええ?」
俺はサササーって部屋をでて、支配人のいるところへ駆け寄った
「おおぉぉぉぉぉぉい!!!なんや!あのゲテモンわぁ!!俺言うたんあんな子ちゃうやん!!」
「いえいえ、お客様のご指名通りの子ですよ」
「言うたんと体型ぜんぜんちゃうやろ!」
「お客様のこうおっしゃってましたよ、ポー♪キュ♪パイン♪・・・・・フィッシュ!!みたいな子って」
(みたいなじゃないやん!!おもいっきりそうやん!!)
「いや・・・・・・・わてが言うたんは・・・ボーン♪ キュ♪ ボイン♪ でフィニィッシュ!!・・・・」
「いや、困りますねぇ、お客様・・・今さらそんな無茶いわれても」
「いやいや、言葉のあやって言うか自分らの聞き間違いやからさぁ~、、、、チェンジチェンジ」
「マジカルチェンジ♪サカナという字を・・・」
「ひと文字変えて♪って、いやいや、ソコ乗らんんでええから・・・・変えてもらえる?」
「文字をですか?」
「ちーがーうー!フィッシュをマーメイドにーーー!!」
「そうですかぁ・・・・・わかりました・・・・お~い」
パァン、パァンと支配人が手を叩いて呼び出したのは、
「オオカミ魚」と「こぶ鯛」の凶悪面コンビ
「オイ!この変態野郎を3枚におろしてやれ!」
「へい!!わかりやした!!!」
ドカスカバキバキ☆
薄れゆく意識の中、覚えているのは・・・
頭が「ポー」っとして
首を「キュ」ってしめられて
体中「いっパイン」殴られたこと・・・・・
って、この魚は俺にここまで想像させるか・・・
あなどれん魚やなぁ
今度、勇気のある方、コイツを指名してあげてください




