新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン治験(臨床試験)に参加してみたいと思います。
詳細は公開出来ませんが、新型コロナのワクチン治験の募集が次々と始まっている事は報道などでご存知の通りです。
コロナワクチン治験のステップ (ステップ1~4は他の治験にも当てはまる)
治験ステップ1
治験ボランティア会社からコロナワクチン治験の連絡を頂き条件を確認します。
年齢、体重、BMI、病歴など参加条件にパスした人だけネクストステップへ。
今回の新型コロナワクチンのステップ1は年齢制限(20歳~)と数個くらいで緩かったです。
治験ステップ2
指定された日時に指定されたクリニックへ。
新型コロナ予防のため体温測定や身分証明証提示をした後にドクターより副作用、補償などの重要事項説明を聞きます。
医薬品の使用歴、病歴、アレルギー、海外渡航歴、献血歴など何十問もの厳しい問診などをパスした後は同意書に署名捺印します。
同意書はサイン後でもいつでも取り消し可能との事なので安心です。
治験ステップ3
同意書に署名捺印を終えると、精密検査(健康診断)を行います。
身長、体重、血圧、採血(コロナの抗体検査などのため)、採尿、医師の診察など
通院初日の所要時間は5~6時間 初日の協力費は時給にすると交通費込で1500円前後です。
初日の協力費は健康診断で参加不可になる可能性もあるのでその場で頂けました。
治験ステップ4
PCR検査の唾液採取
小さな容器に唾液を採取します。通常PCR検査での唾液採取は1~2cc程度と言われていますが今回はもう少し多かった気もします。
年齢や体質、体調により唾液の分泌に時間が掛かる事もあるのでスマホや本なのでレモンや梅干しの画像を準備しておくととても早く採取出来ます。
治験ステップ5
ステップ3、4をクリアすると後日決められた日にいよいよワクチン接種です。
接種後は一定時間安静を保ち副反応など体調の変化を観察します。
治験とは?
治験とは、臨床試験のことで新しいお薬を作りにあたり厳しい基準に乗っ取り安全性、効果、使用量などを確認するためのものです。
その厳しい基準にクリア出来たほんの一部のお薬だけが一般の患者に使われます。
中には何十年という年月と何百億円という莫大な研究費を掛け開発されても治験段階でNGになり世に出回らないお薬もあるみたいです。
通常、お薬が出来るまでは、自然界などに存在する菌などお薬の候補を選ぶところから一般患者に投薬(承認)されるまでは数十年以上必要とされていまますが、新型コロナワクチンは開発から僅か1年未満~2年で一般的に使われようとしています。
そのため、まだまだ予期しない副反応も問題点となっていて国から承認されてから一般に接種出来たとしても安心が得られるまでは治験の第4相(フェーズ)だという考え方もあります。
動物で安全性を確認➡人での確認(第1相~第3相)➡承認で一般接種(第4相)
治験は高額アルバイトか?
治験はアルバイトと勘違いしている人も多いようです。
治験は有償の医学ボランティアです。支払われる協力金は労働に掛かる報酬ではなく交通費や拘束時間の負担を少しでも軽減させるための負担軽減費として支払われます。
また、協力費は登録会社にもよりますが拘束時間を時給にすると1000円~2000円前後が多いので必ずしも高額とは言い切れません。
支払いは手渡し、振り込みがあり治験が全て終わった後や通院の都度など様々なタイミングです。
治験は人体実験か?
治験は治療試験で参加者からの自由意志で行われ強制的に行われない部分が人体実験とは異なるものとあります。
治験中に副作用などの補償制度もあり何時でも自由意志で中止も出来ます。
治験参加の自己負担金は?
今までいくつかの治験に参加しましたが自己負担金はありませんでした。
中には初診料を自己負担をして協力費として返還というシステムもあるようですが自己負担金を求められる場合はしっかり確認が必要です。