「薔薇のない花屋」
脚本:野島伸司
演出:中江功
主題歌:山下達郎
月9らしいビッグネームで、アニメ原作花盛りのドラマ界に一石を投ずる、久々のドラマらしいドラマに仕上がってきている。
まず何より主役は香取慎吾であるが「あぁ、竹内結子のドラマね」と言わしめるほど、強い印象を持たせる竹内の存在感が際立つ。
「盲目を演ずる者」を演ずるという微妙な役どころのヒロインの心の光と陰を表現し、独身時代から少し脱皮したことを感じさせられる。
今回最高のバイプレーヤーになっているのは娘のしずく役の八木優希ちゃん。
1話冒頭のシーンから泣かせどころを持ってきた後の、成長したしずくの頭巾スタイルなど奇抜な展開の中で、難しい役をよくこなしていて素晴らしい。
近年の子役は相当の英才教育を受けているのか、以前であれば天才子役くらいに言われたような芝居を普通にこなしてしまう子が増えてきたと思う。
ハマり役は担任教師役の釈由美子と居候の松田翔太。
ハマり過ぎて少し物足りないくらいだが、釈の演技力は確実に進化しているのは随所に出ている。
マスター役の寺島進はコワもて系とボケキャラ系の両使いで香取をサポートする、ここではなくてはならない愛されキャラを確立している。
他界した元妻役の本仮屋ユイカに関してはビデオレターでのみの出演であるにもかかわらず、他の出演者達が出す現場の空気感を踏まえた演技で力を見せてくれる。
若手では蒼井優や宮崎あおい、長澤まさみらを超える実力者の呼び声通りか…
極めつけは大女優 池内淳子さんのお約束台詞「責めてるの?あたしを責めてるの?」がスパイシーで陰ある物語にユルさを投入する…
全体的には冬の短い日暮れ前の斜陽のような、仄かな暖かさとやがて来る闇の予感が入り混じったテイストが、見るうちにスーッと心の中に入り込んでくる、味のある作品であると思う。
追記:2月11日放送の、竹内の父親役 尾藤イサオの、竹内のやりとりと、三浦友和との会話のシーン…
あの演技には思わず泣いた…渋すぎるって尾藤さん。
そして香取と竹内のプリクラの連続写真が静止画の切ないキスに繋がったところに山下達郎の主題歌とエンドロール…
くーーーーっ(ノ_-。)
の下の方についてるタグが苦手だ…
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