夜道をすれ違う人達
道路を走る車やバス
角を曲がって、今まで見えなかった道の上にも人は居る
 
手を握って歩く恋人達
その全てに時があり、憎しみがあり、悩みがあり、幸せがある
では俺は?
 
俺に時はあるのか
俺に憎しみはあるのか
俺に悩みはあるのか
俺に幸せはあるのか
 
俺が今こうしてる時は、果てしなく無駄なのかもしれない
俺が爆発しそうな程、人を憎む時の感情は実はくだらない事なのかもしれない
俺が一日中悩んで、吐き気がするくらい悩む事は、実は簡単な事なのかもしれない
俺が感じる幸せは、全て嘘なのかもしれない、無理矢理に幸せと思い込んでるだけなのかもしれない

その真意を確かめたい、俺は人生を有意義に使っているのか、無駄ばかりに過ごしているのか

だが、それは出来ない

他人の心は覗けない
他人の声は聞こえない
他人の名前も知ることは出来ない

なら俺が「よし」とすればそれは全てよしになる
俺の人生なのだから

俺がメールの内容や、送るかどうかを考えている時間も「よし」
その間に、自分以外は動いているのに

俺の好きな人が約束を破ったのを憎むも「よし」
それは100%プラスにならないと知りながら

夜に一人で人の心を考察して悩むのも「よし」
それは、全く無駄な考えだと知りながら

好きな人と、一緒に居るだけで幸せだと思うのも「よし」
それは虚無だと知りながら、それは無駄だと知りながら

そんな事を思っている今でも、2億6000万もの脳が考え、身体が動いている

ならば、なぜ俺はその2億6000万から、たった一人を選んだのだろうか

なぜ、悲しむ事を知りながら、苦しむ事を知りながら、この一人を選んだのだろう

たった50人
50というまとまった数字
しかし、その一つ一つに時がある

1111111111111111111111111111111111111111111111111

この1の中からたった一つを選んだ時、俺はわざわざ辛い選択をしたのかもしれない

実体の無い幸せを求めて

切り離そうと思えばいつでも出来る

でもしない、実体の無い幸せに縋り付きたいから

切り離した方が楽に決まってる

そんな事、百も千も万も億も承知だ
だがしない

したら、大きな何かを失う気がする

元々存在しない物に縋り付き、それを切り離したら何かを失う

その物もいずれは消えるのに

矛盾だらけの糞だらけだ