ダイハード2
1990年9月21日公開
配給収入32億5000万円

作中のテロ犯いわく
「場違いな場所に、間違った時に来た男」
それが本作の主人公、
ジョン・マクレーンである。

この男の行く所事件ありは

「ダーティ・ハリー」や「名探偵ポワロ」

も同じだが、ついてない男ナンバーワンは

主役のこの男で決まりだ。



本作を軽く説明すると、
ダイハード一作目のナカトミビル事件の後、
マクレーンはLAに引っ越し、
LA市警察で警部補として働いていた。
そして前回と同じクリスマス・イヴに
マクレーンがワシントンD.C.の
ダレス国際空港でまたもや事件に遭遇してしまう。
テロリストが空港の管制機能を乗っ取り、
要求に応じないと飛行機を墜落させると脅したのだ。 


マクレーンの妻であるホリーも
その中の1機に乗っており、空中で旋回を繰り返し、
いつ燃料がきれて墜落してしまうか
わからない状況であった。
そしてマクレーンはそのテロリストの目的に気づき
空港関係者たちと共にテロリストに、
戦いを挑むのである。

一作目に引き続き
同じキャラを演じるということで、
ブルース・ウィリスはもう完全に
ジョン・マクレーンになり切っていた。
「エッグノッグに、
光るクリスマスツリー、そして七面鳥…
なのに俺はパイプの中を這いずり回ってる!」
「テロリストはきらいだ!」
などぼやきも絶好調である。
それにナカトミビルでの事件に自信をつけたのか、
今作はもう彼を止めることが出来ない暴走ぶりだ。
派手なテロリストとのドンパチは相変わらずであり、
コマンドーの大佐もびっくりだ。


有名な手榴弾で軍隊葬されそうになるシーンの、
目の前に転がって来た沢山の手榴弾に驚き、
酸欠の魚のようなマクレーンの表情は最高に笑える。

そしてシリーズ物でいつも話題になるのは続編は前作を
上回れるか?だが、本作品は前作を超えられてはいない。
だが、ノンストップ・アクションのテンポ
明らかに前作を超え、 
作品としての出来は素晴らしい。
テロリストの緻密な計画は、アクション映画を見慣れた
ファンにとっても先の予想は容易ではなく、


”このついていない男”
がいなかったら大変な事になっていたに違いない。
GWの暇な時に、ダイハード2はいかがだろうか?