(文化財データベースより)

一乗寺は西国三十三所の第二十六番札所として信仰を集めた天台宗の古刹で、平安時代後期の三重塔は国宝に指定されている。
本堂は懸造の九間堂で規模が大きく、平面以下総体的には中世以来の伝統的手法を踏襲しつつも、外陣内部の柱を減少させるなど礼拝空間の拡大を求めた近世的手法がみられる。宮殿の意匠も優れており、兵庫県下の近世社寺建築の中で代表的なものの一つである。

(2023年11月14日訪問)

レンタカーを借りて竹田城址を訪問した後で、こちらにも立ち寄りました。紅葉の名所としても有名です。国宝三重塔の上に建つ本堂は正面が9間、側面が8間のかなり大きな江戸時代初期の建造物で国の重要文化財に指定されています。本堂は中に入って参拝できます。斜面に立つ懸造の建物で、本堂周りの広縁からは国宝三重塔と紅葉の景色が楽しめます。裏手側にある小さな弁天堂と妙見堂は室町時代の建造物で、こちらも国の重要文化財に指定されています。