８月の終りに海外出張から戻った親父が杖を２本使って

弱った昆虫のように四つ足歩行で職場に現れた。

８２歳の気の強い爺が心細そうに怯えたような目で

俺、壊れちゃった…

膝から力が抜けフニャッと転ぶことがあったようで…

肩から腕も痺れてる

痛みもある

でも食欲は有るし頭も普通に冴えてる

病院に通い、整体に通い、マッサージを受け…

最初のうちは楽になったと言っていたが

そのうち効果が無いようだ、と落ち込み始めた頃

やっとお茶の水にある大きな大学病院の予約日がやって来た

症状が神経系

大昔にむち打ちになったことがあったが

どうも首の骨がずれたままで

頸椎に傷があり

このままだと四肢が麻痺して動かなくなる

と、緊急入院

色々な検査の結果、やはり頸椎に傷がつき

神経に影響を及ぼしている。時間の問題で確実に歩けなくなり、四肢の麻痺は避けられない、

手術以外に事態を好転するのは無理とのこと

しかし入院患者でベッドに空きが無い、入院出来ればラッキーと言う状況

無理やりベッドを空けてもらい、無事入院。

その後頼んでいた個室も運良く景色の素晴らしい部屋に移れたし…

手術は来週木曜日

うまく行くんだろうな。運の良い人だから。

親父の入院