我慢がデフォルトの繊細さんへ
「夫が『今日はサッカー観戦に出かけたい』っていうから、仕方なく付き合った
（私は美術展に行きたかったんだけど…休みの日なのに疲れちゃったな…）」
「仕事終わったー！疲れたから帰ってすぐにお風呂にゆっくり浸かりたいけど、
家族のために先に夕飯作らなきゃいけないし、子どもの宿題も見て、寝かしつけて…
お風呂はちゃちゃっと済ませよう。」
こんな風に、日常の生活のありとあらゆる場面で ”ガマン” をしていませんか？
どうして自分を抑えてしまう？
「夫は絵に興味ないし、美術展に誘っても楽しくないだろうな」
「宿題出さないと、この子が明日先生に怒られるよね。
この家は親が宿題見ないのか？って思われちゃう」
繊細で敏感な私たちは、普通の人よりも感覚が研ぎ澄まされています。
こう言ったら相手は嫌がるんじゃないだろうか。嫌がる事を言う自分は嫌われるかも。
このように、周りからどう思われるか、気になってしまうんですよね。
繊細さんが自分の気持ちを抑える理由は、過去にあります。
「自分のやりたいことを伝えたら、親にダメと止められた」
「学校で張り切って発表したら、間違っていて先生に指摘されて皆に笑われた」
「友達と揉めて、仲直りまで大変なエネルギーを使った」
一つ一つは些細な出来事でも、繊細な感受性を持つタイプの人にとっては
重大事件として受け止めてしまい、深く傷つき忘れられないんです。
だから、自分の心を守るために、
「あんなに傷つくんだったら、もう自分の主張はしないでおこう。
自分が我慢すれば、丸く収まる」って考えちゃうんですよね。
他人を優先し、自分の気持ちを抑えることを繰り返していると、
だんだんと、自分が何をしたいのかが曖昧になってきます。
これは子どもにも同じことが言えます。
あなたのお子さんが思春期の年代なら、特に気を付けてあげてください。
これからお子さんは、親を離れて精神的自立をする年代に入ります。
「志望校は〇〇の方が就職に有利だよ」とか「流行りの服なんて、やめといたら？」
とアドバイスをしていませんか？
もっと小さなことでも同じです。先回りも同じです。
「宿題終わったの？」「今日の持ち物の裁縫セット、ここに用意したから持って行ってね」
これらは、細かい事まで良く気づくママにとっては手厚いサポートなんですが、
実は、お子さんが自分で物事を決める行為を奪っていることになるんです。
するとお子さんはどうなると思いますか？
人生の岐路（進学、就職、結婚など…）に立った時に、
「何を選べばいいのかわからない」「なんでもいいや」「ママ、どうすればいい？」と、
自分で物事を決められない、チャレンジをしないオトナになってしまうのです。
ですので、お子さんには今からお伝えすることを是非教えてあげてください。
そして、ママのあなたも一緒にやってくださいね。
自分ファーストを取り入れる
人は毎日３万回もの決断を無意識にしているといわれています。
「ランチメニュー、どっちがいいかなあ…。寒いけど冷麺が食べたいんだよね。
でも変わってるって思われるの嫌だし、友達と同じBセットにしよう」
こんな具合に、誰かの目を気にしたり世間の常識を尊重して、
自分のやりたいことを抑えていませんか？
長年こうして過ごしてきた繊細さんにとっては、日常の小さなことでも
無意識に自分を抑えている可能性がとても高いのです！
きっとご自分でも気づいていないのではないでしょうか？
そんなあなたは、いつもより少しだけ、あなたの希望を入れてみましょう。
自分を優先する、自分ファーストです♪
「今日はスタバでコーヒーを飲みたいんだよね。
缶コーヒーでもいいけど、のんびりとした空間で楽しみたいから✨」
「いつもは言われた仕事を淡々とこなすだけの私。
今日はこういう工夫をしたいって上司に思い切って伝えてみよう」
最初は、自分がやりたいことを選ぶのも、勇気がいるでしょう。
時間もかかっちゃうし、エネルギーを使うかもしれません。
自分ファーストに慣れてきたら、未来は変わる？
あなたは、あなたの好きなように人生を過ごしていいんです✨
身体と心は繋がっている、ってよく耳にしませんか？
自分を抑えていること＝心にブレーキをかけていること。
ブレーキのかかった心と連動しているあなたの身体は、
頭痛や自律神経の乱れ、慢性疲労といった症状となって現れます。
「自分さえ我慢すればいいや」
「子育てが終わるまでは辛抱しよう」
「定年になるまではしょうがない、我慢しよう」
私たちは我慢を軽く考えがちですが、
実はとんでもなく身体に負担を強いていることなんですよ💦
物事は、「いま」の積み重ね。
今を大切にしないで未来だけ明るいなんてこと、あるでしょうか？
テスト勉強をしないで、いきなり受験当日に良い点数が取れないように、
毎日毎日、自分を大切に扱うからこそ、１０年後Happyでいられるのです。
今からでも全然遅くはありません。何歳からだって、人は変われる。
ダイエットを急激にやるとリバウンドするのと同じく、長期間かけて成功させるように
人間の考え方も、一気には変わらない。少しずつ、少しずつ変えていくのです。
いきなり「転職します！」なんて、大きなことを考えなくて良いので、
毎日のちょっとしたことを、自分ファーストで選んでみましょうね。
あなたにお子さんがいらっしゃるなら、ぜひお子さんにも選ばせてあげてくださいね。
中学生でも、高校生でも、大学生からだって遅くない。
こういう考え方でやっていくと、これからラクだよ～って、教えてあげてください♪