みなさんはこのGWは如何お過ごしだったでしょうか?
今年は震災の影響で≪安・近・短≫な休みを過ごされた方が多かったようですが、私もその一人です。
大きな公園に出かけ、のんびりと散歩したり、美術館に足を運んだりと、十分に?リフレッシュしました。
GWの〆は7日に開催された『芝公園・梁山泊セミナー』です。
今回はノンフィクション作家で翻訳家でもある前田和男さんをお迎えして「民主党政権の伏流」と題してGWの最中ではありましたが、20名以上の参加者を集めて行われました。
民主党政権がすっかり国民の期待と信頼を失ったいま、地方からの反乱も始まっています。
なぜ民主党がここまで来たのか?
菅直人、鳩山由紀夫、小沢一郎などの「本流」とは別に、歴史の表舞台から見えない「伏流」である10人にクローズアップして書かれた同名の書籍から、この本を執筆した経緯や背景を同氏から語ってもらいました。
いま震災を含め、社会構造や政治的にも大きな転換点にあり、大きな変化の過渡期の中にあります。
幕末から明治維新・帝国議会の開催までを見ると30年間もあり、世の中が変わることはそう簡単ではない…という俯瞰の視点で見ることの重要性が指摘されました。
「未来は過去の中にある」
現在の民主党の混迷もその生成の過程において、表舞台ではない「伏流」を探ることで見えることを今回の話で示唆してくれました。
「日本版オリーブの木」の結成から挫折に至る裏側の話は、絶対に勝者サイドでは語られない物語であり、幕末で言えば名もなき志士たちの想いや行動こそがあの大きなうねりを生み出してきたことを改めて実感させられました。
「伏流」である裏方が夢を追い求め、「本流」である表方がその想いや夢を具体化する決断が出来なかったことに、いまの民主党があるという視点は大変興味深いものでした。
私は政治の話には疎いのですが、幕末の動乱期とこの民主党内の状況を重ね合わせることで、まるで歴史物語を読むかのようなダイナミズムが生まれたことに気づかされました。
前回から形式を変え、講師を巻き込んでの懇親会も多くの参加者がそのまま継続して参加され、個人のおかれている状況の中での政治的なかかわりなど、かなりざっくばらんな対話の場所となりました。
本来、政治は市民の手に届くものでなければならず、こうしたサロンのような場所での対話こそが政治を下支えしていかなければいけないのではないか?…と感じさせられました。
そういった部分では、肩ひじを張り、口角泡を発せず自由気ままに『対話』できる場は必要ではないかと痛感させられました。
そんな場所の一つがコミュニティーカフェであるのではないか…そんな感じを強くしました。
今回も様々な職種の幅広い年代の中が集まり、大型連休の最後にリラックスした脳みそにかなりいい具合の刺激を与えることができました。
「政治」と言うと何か“生臭さ”ばかりが際立ちますが、今回の話はそんなものを感じさせない新鮮さがありました。
次回の「芝公園・梁山泊セミナー」はこの前田さんの著作の中にも登場する“伏流”のお一人で公害問題や住民運動の活動家でもある、仲井富(なかい あつし)さんをお招きして、6月11日(土)午後3時30分~6時まで日本女子会館 5F会議室で行います。
多くの皆さまの参加をお待ちしております。
◎会費:1,000円 ◎懇親会:1,000円