12月18日
☀️


20:30



ふと、
部屋は
少しはやめに常備灯


怪しい暖色に包まれながら


換気扇の下で

少し苦めに淹れたコーヒーと

9mmのパーラメント

すっかり冷めた足の指を捩らせるながら。







大人になった僕は、

換気扇の音を遮るように、

イヤホンをして


とびっきりの音を垂らし


ぬるくなったマグカップに浸かり


煙と踊る。








四つ打ちの鼓動で我慢が出来ない僕は、

少し口を開けたまま

燻らせた煙が漏れていく

音に優しく舐められ

肉厚なパーカーをか弱く掴む

力を入れたくても入らない身体は、

朧を撫でるように、

儚くて

寂しい。




もうとっくに感じてるのに

ボリュームをひとつ、ひとつ、上げていく。




掠れ消えていく声を追いかけて泣きそうになったり


迷いなく鼻から吸った息についため息を漏らしたり


優しい電子音は頬をもっと堕としてくれるし


色気あるSAXは僕の背伸びした世界をもっと大人にしてくれるし


拡がっていく和音が僕を誘って連れ出してくれる。





こっち


おいでよ



って。





もうかえってこれなくなっても良い



教えて、僕に。




そんな言葉を呑み込んで


熱った唇を噛む


だらしない吐息はただただ垂れたまま


ゆるんだ顔は歪み



首にした華奢なネックレスをいじらしくねじる。





気付けば、

タバコの火は消えていた




吸わなくなったのに。



そんな現実味は換気扇に吸い込まれて掻き消えてた




いつのまにか冷え切った裸足の裏は汗ばんで





イヤホンを外せば



換気扇が無機質に忙しんでた



うるさいなあ。



そう想いながら


マグカップに口をつけると


熱くなったはずの足の指を捩らせた




まだ、


夢の途中を



いったりきたり。