私は高校を卒業した
そのあと成人式で再会するまで
一度もMに会う事はなかった
成人式からさらに8年ほど経った頃
同窓会で再びMに会った
結婚して
お互いに2児の親となって
彼の
トレードマークだった八重歯は
いつのまにか無くなっていた
その日
小5の時から2人の間にできてしまった溝も
あるはずの空白の時間も
不思議なほど感じる事は無くて
2人で並んで座って
ふつうに
本当にふつうに話ができた
アドレスも交換して
その後
何度か他愛もないメールもやり取りした
隣町に住んでいたから
休日には
家族連れのMと
最寄りのスーパーでバッタリ会う事もあった
Mの笑顔は相変わらず
私の胸をドキドキさせた
家族との幸せそうな様子を見ても
苦しいとかいう気持ちが込み上げて来る事は全く無かった
だけど
やっぱり私はMが好きだなと思った
一番大好きな人とは
結婚できないって聞いた事あるなとか思った
そして
これからもこんな風に
バッタリMに会えると思っていた
お互い年を取ったら
良い茶飲み友達になれるかなと思っていた