先週の土曜日は荒天という程の梅雨空でしたが、とにもかくにも神奈川県民ホールに聴きに行ってまいりました。



川瀬さんとくるみ割り人形が並ぶ素敵なちらしの画像、神奈川フィルさんのHPからお借りしました。
さて、演奏は・・・
神奈川には三つの宝物がある!
そう思いました。神奈川フィル、川瀬さんの指揮、そして横浜少年少女合唱団です!
横浜少年少女合唱団は、1965年に創立され、県民ホールの目の前に停泊する氷川丸の中のホールを練習拠点にするという「超」が付くほどの横浜の地元合唱団なのですが、そのメンバー60人程が一幕の終曲で歌い出したときは、声そのものの美しさやのび、そしてくっきりと各声部が分かれながらもハモり広がる美しさに聴き惚れました。
神奈川フィルさん、『第九』同様に、この顔ぶれでこの曲を12月頃に演奏することを恒例にされませんか?
オーケストラは、序曲のささやくような出だしが粒立たず、湿度が高い天気に影響を受けているのかと思いましたが、真夜中の12時の鐘が鳴る頃からはそれも気にならず。大好きな『くるみ割り人形』の音楽が、ゴージャスに輝きながらホール一杯に満ち、そのシャワーを浴びて、とても幸せでした。
バレエの公演で毎年聴く音楽が、あの楽器であの様に演奏されている、ということがよく解り、オペラグラスも手放せませんでした。特に、ティンパニも含む4人の打楽器奏者の皆さんの活躍には目も耳も、持っていかれました。
鉄炮、おもちゃの兵隊の太鼓、鐘の音等を次々に楽器を持ち変えて聴かせ、シンバルは二種類の大きさのものを使い分けて要所を盛り上げて締め、同じく出番の多いタンブリンは曲に合わせて様々に叩き分ける・・・
曲が曲だけに、本当におもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさと楽しさ、そして妙技に引き込まれました。
シンバルは、一幕の雪の場面の前の音楽が一番の聴かせどころかと想像しておりましたが、二幕のパ・ド・ドゥの序奏の方がさらに大きなシンバルを使い、高らかに響かせていました。後者の方が壮重で内省的な音楽ですが、音楽の沸点や熱量は高いのですね。
Kバレエではカットされる「ジゴーニュおばさんとポリシネルたちの踊り」では、オーケストラがノリの良い音楽を快演。「ジゴーニュおばさん」「花のワルツ」「パ・ド・ドゥ」と三曲が続く辺りがハイライトでしょうか。川瀬さんも神奈川フィルもノリノリの絶好調で、チャイコフスキーの音楽を満喫し、そして幸せな気持ちになり、目が潤みました。
川瀬さん、オーケストラから音楽を引き出すかのように踊る、おどる!往年の山田一雄さんを思い出すような捻る左手には、指輪がキラリ!この方の、指揮ぶり同様に熱くて華やかな音楽が、ボクはやはり大好きです。
開演前のプレ・コンサートも、とても良いセレクションでした。
開演前のプレ・コンサートも、とても良いセレクションでした。
舞台前面に前述の横浜少年少女合唱団が100名程並び、ロシア民謡2曲と『眠れる森の美女』のワルツを歌いました。ピアノの伴奏がつく上に、ワルツに至っては連弾で伴奏する豪華さです。
そうか、彼ら彼女らにこの場でこの曲を歌わせるアイデアがあったのか!、と先ずは主催者のアイデアに感心し、そして演奏を堪能した次第です。
少年少女の皆さんにも、県民ホールの大舞台で歌う良い思い出になったのではないでしょうか。

