メイクアップアーティストにとって、顔はキャンバス。
私が“顔”というものを深く知るようになったのは、
プロの現場でメイクの研鑽を積んでいた20代の頃でした。

当時、師匠から学んだのが「顔分析」。
女性をより美しく輝かせるには、
まず“その人の顔を知ること”から始まる──そんな視点でした。

そこから私は、顔の奥深さに惹き込まれていきました。
ただ印象を整えるだけじゃなく、
顔に宿る力や感情、葛藤、パターンまでもが見えてくる感覚。

以来、25年間。
私は顔と向き合い続けてきました。

「顔に力が入っている」──それは、
単なるクセではなく、無意識のエネルギーが現れているサイン。

このシリーズでは、
私がこれまで出会ってきた数百人の顔を通して見えてきた
「4つの部位に表れる“力”」について綴っています。

目、鼻、額、口。
その人の“生き方”が、表情に刻まれている──そんな感覚で、今回も綴っていきます。

 

 

【第4章:口に宿る“我慢”と“伝えられなかった思い”】

口に、力が入ってる人ってね──
実は、**「がんばり屋さん」かつ「我慢の達人」**だったりする。

何かを言いたかったのに言えなかった
伝えたかったのに飲み込んだ
笑顔で返したけど、心は泣いてた──

そんな“未消化の思い”が、静かに口に現れてるの。

 


🌪️口に力が入る【内的=心の要因】

大きく分けて2パターンあるよ👇

🔥1.「不満」タイプ

「何でわかってくれないの?」
「私が正しいのに…!」
「そんなの間違ってる!」

そんな想いを抱えたまま、ずっと我慢してきた人。

このタイプは、咬筋(エラ)が発達しやすく、
口角が下がりやすい・ほうれい線が深くなりやすい傾向があるよ。

▶ 自分の正しさ vs 理不尽な現実で闘ってきた証。

 


🌫️2.「抑圧」タイプ

小さい頃から、
「黙ってなさい」
「そんなこと言っちゃダメ」って言われてきた人。

家庭や組織など、強い支配構造の中で、感情を封じて生きてきたタイプ。

このタイプは、
上唇の上(人中)に放射状の細かいシワが出やすくて、上唇が薄くなる傾向も。
(元々の顔立ち+力の入り方で変化するの)

▶ 無意識に“自分を出さない”ことで、心を守ってきた証なんだ。

 


🧍‍♀️口に力が入る【外的=身体の要因】

  • 猫背・巻き肩で姿勢が悪い人
    → 顎が下がる→口元が緊張
    → 噛み締め・食いしばり・顎関節に力が入る

  • 歯のコンディションが悪い(噛み合わせ・歯ぎしり・詰め物の違和感など)
    → 無意識に筋肉で支えようとして、口周りの力み癖

  • 唇や歯並びなどの見た目のコンプレックス
    → 表情で“隠す”ようになり、唇の厚みや形そのものが変わってくることも

心の影響が、体を通して表情に宿る。
まさに「外的要因×内的要因の交差点」が、口なんだよね。


「あなたの口は、
 何を飲み込んできた?
 何を伝えずにきた?」

口元に入る力は、
その人がどんなふうに我慢して、どんなふうに愛してきたかを教えてくれる。


次回はいよいよ【最終まとめ回】!
顔に宿る“4つの力”が、どう連動して“その人らしさ”を作ってるのか──
全体の関係性について紐解いていくよ🪞💫

【つづく】