エービーマンです。
2020年10月から2度目のフィリピン駐在をしています。
『フィリピンあるある』シリーズ、今回は物議を醸すかもしれないのですが、「論理的思考力不足」と題して思うところを書いてみたいと思います。
尚、本記事をはじめとした当ブログの内容は、フィリピンの製造工場で一般従業員と20年以上関わってきたエービーマンの独断と偏見によるもので、読者の皆様の中に「そうじゃないだろう」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、あくまでエービーマンの経験ということでご容赦願います。
さて、フィリピン人全員が「論理的思考力不足」であるわけではないのですが、特にウチの会社の従業員達はそういう傾向が顕著です。
採用に問題があるのか、地域性なのか、わかりませんが。。。
しかし、「国際学力調査で読解力最下位、数学と科学は下から2番目」という結果も踏まえると、全体的にそういう傾向があると理解して良さそうです。
読解力は。。。そもそも読書しないものね。。。
数学の弱さは会社でも散見、いや毎日問題になります。
計算の弱さもありますが、そもそも「論理的」でないんですよね。
頭の中ですぐゴチャゴチャになっちゃうのか、単純に新しい事実がオーバーライトしていくのか、いま目の前で直面していることだけに着目しがち。
会社の中で何か問題が発生したとき、その問題の最新情報だけがピンポイントで報告されます。
先日は、製品のある寸法が変化してNGになったと報告を受け、具体的な修正の指示をして、ラインを小1時間止めて修正しOKとなったんですが、今度は別の寸法が「まだ」NGだ、と報告があり。
問い詰めていくと、先ほどの「とある寸法が変化してNGになった」時に「実は別の寸法もNGになっていた」ことが分かっていたのに、報告しなかったことからこちらも指示を出さず、そのままになった、ことが分かりました。
なんで、これがNGになっちゃいましたが、あれもNGなので、同時に修正が必要、と言えないのでしょうか。
おかげでまた小1時間ラインを止めて修正し、ようやく復帰しましたが、この1時間は完全に無駄だったな。。。
目の前のことだけに着目してしまうということなのか、他の事を伝えたつもりでいるのか、なんなんだかサッパリわかりませんが、この手のことは日常茶飯事です。
なので、こちらは、報告なり打ち上げなりは一旦聞くものの、「ところであれは確認したかい?」「あっちは大丈夫なのかい?」といちいち確認して整理してやらないといけない。。。
さらに、「事実」なのか「想像」なのか「聞いた話」なのかも質す必要があります。
結構、報告者の「想像」話、報告者が聞いた相手の「想像」話、が多く含まれていますので。。。
そんなわけで、事実を整理する、という数学の基本な部分が出来ないから、学力調査の結果が悪いのではないかと勘ぐるのですが。。。
どうなのかな。。。
論理的思考力不足に関しては、また機会があれば書いてみようと思いますが。。。
そして、科学。
単純に実験が足りないのでは。。。
学校に資器材も足りないと思うのですけれどね。。。
しかし、フィリピンには大学が多数あって、そこを出たことが親戚中の自慢の種になる程なんですが、実は中身は大したことはない、ということなんですかね、名門を除いては。。。
少なくとも我が社の従業員は。。。コメントを差し控えますが。。。
そのくせ大卒はプライドが高いんだよな。。。(独り言)
エービーマンでした。