エービーマンです。
2020年10月から2度目のフィリピン駐在をしています。
『フィリピンあるある』シリーズ、今回は「公私の区別」について。
フィリピン人ももちろん「公私の区別」はあるわけですが、日本人が思うそれとはだいぶ感覚が違います。
フィリピン人と働いていると、公の場所でのマナーの悪さに戸惑うことが多々あります。
彼らにとって「公の場所」は「自分の管理下ではない」という認識のようです。
なので、仮にゴミが落ちていようが汚れていようが、関係ありません。
「汚いなぁ」という感覚はあるようですが、「自分の管理下ではない」ので、基本的には何もしません。
なので、家の前の行動を掃く、などといった行為は見られないです。
ところが、自分の場所となると、小綺麗にします。
家の敷地内や建物内は、彼らなりに小綺麗に保ちます。
(とはいえ、性格などにより程度の差があるのは日本人同様)
周囲の環境に影響され、そう思えない感じも多々ありますが、よくよく観察していると結構身綺麗にしています。
そんなわけで、会社の中は彼らにとって「公の場所」というスタンスなので、ゴミが落ちていても拾いませんし、掃除も積極的ではありません。
ゴミを拾って見せても、なかなか真似しない。
しかし、最近変化が出てきたのは、みんなが通る通路は相変わらずだけれども、自分の職場に関しては自ら掃除をする場面に出くわすことが多くなってきました。
どこかで「自分が管理する場所」という意識に転じたのかしら?
日本人は、その多くが「公の場所」では「(身なりや立ち居振る舞いを)ちゃんとしなさい」「礼儀をわきまえなさい」「周りに迷惑をかけるんじゃないよ」「後ろ指さされるんじゃないよ」的にしつけられるので、どちらかというと公の場所ではちゃんとして、家の敷居をまたいだ途端に「私」をさらけだす感じかな、と思いますが。。。
なので、フィリピン人を見ていると疑問に思うことだらけなのですが、これこそ文化風習の違いということなのだと理解しています。
この類いの逸話はいろいろありますので、また機会を見て記事にしたいと思います。
エービーマンでした。