■うしろの正面だぁれ■ -2ページ目

未練 ~愛の詩

窓をたたく雨音に
あなたが来たかと 胸躍らせて
じっと目をつぶってみたけれど
来るはずもないことわかってる
特にこんな夜にはね・・・

忘れた過去の一こまに 私がいるのはわかってるけど
今でもあなたのことが 忘れられない私がいるの
未練だと思われてもいい
幸せがこわかった あの日々に
しがみついているだけの私・・・

突然降り出した雨に
あのときのことを 思い出してしまう
きゅっと固く閉じた唇から
愛の言葉がでるわけもないのに
信じたかっただけ・・・

遠い過去の一こまに 私はおきざりにされてるけれど
今でもあなたはこの胸の中 ずっとずっといるの
美しいだけの思い出なんて
そんなもの要らないわ

もう一度やりなおせるなら
もう一度ぬくもり感じられるなら
この世のすべてのものを犠牲にしてでも
あなたの愛を取り戻したい

涙枯れて 心枯れて
飢えた獣のような目をして
セピアに染まる思い出を胸に刻みつける私
すさんだ部屋をたたきつける 外は雨・・・

ずっと 永遠に・・・ ~愛の詩

眠っていても 起きていても
あなたのことをずっと思っているの
ずっとずっと 側にいたいから
あなたのぬくもりを感じていたいから

会ったら何も言わなくていいから
強くその腕で抱きしめて
息が止まってしまうほど
その胸に沈んでいきたい

歩いていても 座っていても
あなたが側に いる錯覚をしてるの
もっともっと 愛したいから
あなたの笑顔を独り占めしたいから

やさしく頬をつつみこんだ両手と
そっとKISSして何度でも
心が溶けてしまうほど
その胸に沈んでいきたい

愛し合って 許し合って
運命の糸たぐりよせて
何度も 何度も 確認をして
一人で生きていけない弱さを
噛みしめていたい
その声や その仕草や
いたずらに笑う目や
煙草に火をつける癖までも
あなたのすべてを愛しているから
ずっと ずっと 永遠に
あなたの私でいたいから

雷雨の中の堕天使 ~愛の詩

急に降り出した激しい雷雨
街灯のライトアップに妖しく照らされる
前後左右視界が狭くなるのさ

前を向く勇気もなく
後ずさりすることもなく
放心状態 絶望をさえ憶える


どしゃぶりの雨が アスファルトをたたきつける
無防備な女は ただ一人たたずんでいる
長いまつげから したたりおちる雫・・・
やるせない吐息が聞こえてきそうな

手をさしのべることを忘れて
その美しさに息をのんでしまう
魔法にかかったように 身じろぎさえ許されない

雷雨の中の堕天使
近づけないオーラを放つ

激しさを増す雨が 妖しいネオンの川に流れ込む
無邪気な女は 鈍い空をみあげる
白い首筋を 伝い落ちる雫・・・
ふるえる指先で髪をかきあげる

スポットライトを浴びるように
その美しさで魅了してしまう
魔法にかかったように 視線を背けることさえできない

雷雨の中の堕天使
寄せ付けないオーラを放つ

時を止める勇気があるなら
抱き寄せる勇気があるなら
この息もできない状態から
解き放たれるはずなのに・・・

一緒に堕ちていけるなら
その先がどこでも本望さ
一緒に堕ちていけるなら
未来がなくても本望さ

雷雨の中の堕天使
融合寸前の堕天使
一瞬の光とともに
その姿が消えてしまっても不思議ではないだろう
この世に悪魔がいるならば
この魂も売ってしまおう
一緒に堕ちていけるなら・・・

After Mid Night ~愛の詩

真夜中過ぎのカウンターで
誰を待つわけでもなく グラスを玩んでいる
うつむき加減の憂いを帯びた瞳に
写り込むのは誰なのか

After Mid Night
グラス半分のこったカクテル
思い詰めたようにただ見つめている
ウォッカの強いアルコールに
酔わせてほしいと言わんばかりに

バーテンダーは見てみないふり
たまに入り口のドアに目をやる
長いストレートの髪を掻き上げ
怪訝そうに流す瞳は
冷酷で残酷なまでにも 心揺らす

After Mid Night
溶けた氷音を立てて沈む
一瞬心までも崩れ去ったのかと思う
ウォッカの強いアルコールに
忘れさせてほしいと言わんばかりに

静かで和やかな雰囲気までも
その瞳で見つめられると凍り付く
細く白いそのうなじを照らす
間接照明の中の君
恍惚な表情に築き 心揺らす

独りよがり ~愛の詩

君の優しさも ぬくもりも
仕草も 微笑みも
もう僕の手の中に 帰ってこないんだね

優しい時間が流れたあの頃
今日という日が来ることも
考えてもいなかったけれど

本当に僕のこと 好きなのか不安になって
冗談めいたいじわるをしたけど
君のその目から 大粒の涙とともに
僕の前からいきなりいなくなるなんて

考えてもなかったよ
それほど君を傷つけていたんだね
いじわるの言葉のかわりに
愛の言葉を奏でればよかった

もう遅いんだね
何もかも
二度とこの手の中に戻ってはくれない君

さよならも言えなくて
愛してたとも言えなくて
こんなに愛おしいと思う君を
悲しませてしまって ごめん

悪気があったわけでもなく
僕に自信がなかっただけ
あんなに輝く君がこんな僕を好きでいてくれることが
夢のようだったんだよ と
今 君に伝えたい

君を失った悲しみより
君を傷つけたことの辛さが
今の僕には過酷なのさ
愛しすぎて ごめん

Frustration ~愛の詩

照りつける砂浜で 風と戯れるように
サンダルを軽くつまんで
舞ながら歩く君のその姿

言葉巧みに誘うオオカミたちの
甘い誘い文句にさえ
はにかんだように伏せ目がちで
唇だけが微笑んでいる

気を失いそな
喉が灼け付くよな
僕はずっとFrustration

白いブラウスのその半袖からでる
細い腕が生々しいよ
清純という名の妖艶さで
心躍る はじけとぶ

玩ばないで
ハート掴まないで
僕はもっとFrustration


貝殻をちりばめたような指先を
真夏の日射しにかざしてみせる
だめ押しされるように
心躍る はじけとぶ

狂わせないで
逃げ切らないで
僕はきっとFrustration

照りつける太陽さえ
まぶしくみえるだろうその姿
寄せ付けそうにない身構えは
心躍る はじけとぶ

微笑まないで
目を閉じないで
僕はかなりFrustration

ひと夏の思い出なんて その場限りのmake love
君のこと ずっとずっと しまっておきたい この胸に
届かないこの愛だから
一人楽しんでいるFrustration

過信 ~愛の詩

言葉にするのも もどかしく
ただ、地平線を見据えている
強さとたくましさのその瞳の奥の
悲しみをひた隠すためだけなのか

砂を噛むような 味気ない日常に
嫌気がさしていることすら
気づかないでいるおまえだけど
紅の炎の種火が見え隠れしていることは
周りの誰もが気づいている

愛を与えて欲しいんだろ
甘い言葉も欲しいんだろ
優しく髪をなでられることを
きっと待ち望んでいるんだろ

唇を噛みしめて 遠くを見つめるだけのおまえ
今、心のヴェールを脱ぎ捨てて
ただ涙を流せ その頬に

乾いた砂漠のオアシスに
バラの花びらが舞い落ちる
棘で足を傷つけても
解き放たれた情熱を
俺がきっと受け止められるから

乾いた心のオアシスに
バラの花びらをちりばめて
棘で心を傷つけても
したたり落ちる血と共に
俺はおまえと堕ちていく

Dance Dance Dace・・・ ~愛の詩

Dance して 私と
Dance して あなたの
その暖かい手のぬくもりを 
感じたいから

Dance して 今宵
Dance して 夜明けまで
心が凍り付くほど冷たいの
さみしいから

愛し合った日々は もう遠い昔のようね
側にいても 何も感じないわ
見つめ合うその目と目には
うつろな光だけが 胸に突き刺さるだけ

Dance して そして
Dance して 昔の
忘れゆく 幸せな日々を
思い出させて あなた

どうにかなりそうな この情緒不安定さ
うわっつらの 愛の言葉には
泣くことのための涙ですら
乾いて一粒も頬を伝わらないから

すぎてしまったことを ここで
思い出して とは言わないけれど
できるなら
できることなら
その空虚な心と心でもいいから
今一度 私と朝まで Dance して・・・

Hurf moon ~愛の詩

狂おしいほどに呼び続けたい
愛し君のその名を

今宵はHulf moon
月のひとかけをささげよう
振り向いてくれるのなら

寄せては返す波の音に
かき消されるほどの華奢な身体と
掻き上げる長いその黒髪

月明かりとひとつになって
砂浜で踊り続ける君の影を
見守るだけの俺

狂おしいほど叫び続けたい
愛し君の名を

今宵はHulf moon
月のその雫を一掬い
笑顔を俺にくれるなら

別れ ~愛の詩

潮風を 頬で 感じながら
遠くを 見つめる あなたの視線

何が言いたいか わかるから
何も言わなくても いいから

二人 こうやってたたずんで
ただ、落ちていく夕日を 見つめていたい

これが 二人で見る 最後の夕日だと
心で 痛いほど 感じているから
静かに 時間を 見つめさせて。

楽しかった 思い出や
泣きじゃくった あの日の出来事
そっと 片づけていきましょう
いずれ それぞれ違う場所で
セピア色の アルバムを
そっと 開くときがくるまで。

しばらく 独りで過ごすことで
思い出が 懐かしさに変わるでしょう
だから
それまでは 心が少しだけ 乾くだけ

無理に作る笑顔には 輝きはないけれど
それすら もう あなたは 見てもくれないのね

優しかったその笑顔は もうそこにはない
落ち行く夕日に 一瞬光ったものはなに?

暖かかったその手のひらは ぎゅっと拳のままだけど
もうそのぬくもりを 求めないから心配しないで

今日から
今から
あの夕日が音を立てて海に沈んだそのときから
二人の旅立ちが はじまるのね・・・・