「新潟市長記者会見」から、中国総領事館問題に関連する内容のものを引用させて頂きました。
http://www.city.niigata.lg.jp/shisei/koho/koho_kaiken/index.html
■平成22年7月8日質疑応答
・中国総領事館開設に対する市長の期待感について
(記者)
先月、新潟市に中国総領事館が設置されましたけれども、市長としてはどのあたりに期待されていますか。
(市長)
総領事館開設にあたって、中国の外交部の部長助理、日本でいうと外務副大臣ということだと思うのですが、胡正躍(こ・せいやく)さんからおいでいただき、しかも、新潟市に2泊していただいたということで、中国側が新潟の総領事館にかける思いには非常に強いものがあるということを実感できました。
また、王華総領事も若くて大変積極的な方で、今、さまざまな提案をいただいているということであります。中国(人へ)のビザの大幅な規制緩和もありましたので、これから新潟に大勢の中国人から来ていただくということを前提に、今、県と一緒に準備を進めているということであります。
4、5年前に、台湾からのチャーター便で新潟県内の観光ツアーをやったいただいたわけですけれども、そのときの人気トップ3はすべて佐渡市、新潟市の中にあったということで、佐渡市のたらい舟、砂金取り、新潟市の振り袖さんを料亭で見るという三つが人気のトップ3でありました。大体、台湾の方がおいでになって、その後、韓国の方が来て、中国の方が来る。台湾の方にうけるコースは間違いなく中国の方にもうけるというのが今までの例でありますので、我々は佐渡との観光圏の認定もいただきましたので、佐渡との連携も含めて、中国の方にモデル観光ルート、これはこういうことですというものを提示して、総領事館の方にもそのモデルコースを実際に動いてもらいたいと考えて、7月中には是非お願いしたいと思っています。
また、中国人が観光ツアーでたくさんおいでになったときに、新潟で提供できないモノはないかどうかということも点検しています。今のところ、中国(国内)仕様の電気釜(の品揃え)がないので、これは東京の秋葉原の家電量販店でよく売れているということですので、中国の方がツアーでおいでになったらすぐに販売できるように販売店と相談していきたいと思っています。
まずは、観光の交流人口が一番期待するものでありますし、また、王華総領事からは、日本のおいしいもの、特に新潟のおいしいものを中国の人は待っているというお話もあるので、これはどのようにすれば中国に向けてルートが大きくなるか具体的に考えていきたいと思っています。総領事館開設効果を最大限引き出すようにこちら側も頑張らないといけないと思います。中国政府は、大阪の総領事館に次ぐ位置づけを新潟にはしているということを明言しておりますので、観光交流、経済交流などここでしっかり実績を上げることが大事だと思っています。
■平成22年12月3日質疑応答
・中国総領事館への土地売却の見通しについて
(記者)
中国総領事館の土地の売却について、改めて、今後どのようにお考えになっていくのかという見通しをお聞かせください。
(市長)
これについては、今、説明会を開くにも通常の雰囲気では開けないということなので、しばらく様子を見させていただくということであります。
■平成22年12月21日質疑応答
・中国総領事館への万代小跡地売却反対の請願が継続審査になったことについて
(記者)
中国総領事館の旧万代小学校の件なのですけれども、議会では請願は継続審査になりましたけれども、その後の住民説明の予定や見通しはどうなっているのでしょうか。
(市長)
基本的に、旧万代小学校跡地については(公有地の有効活用ということで)売却したいということを、従前から大きな方向としてお示ししております。その中で、具体的に購入したいという方が、今回は中国総領事館の土地として買いたいということで、我々はその方向で動きたいと思っているわけですけれども、議会でも、あるいは何回も申し上げているとおり、通常の雰囲気で説明会も開催できないということなので、ここしばらくは、雰囲気がよくなるまで、見守らざるを得ないということだと思います。
(記者)
具体的に説明会を開く予定などは今のところないということですか。
(市長)
日程をこちらが決められる力がないということです。
(記者)
重複するかもしれませんが、中国総領事館の土地売却反対の請願をめぐって、まず、継続審査となったことについてどのように受け止めていらっしゃるかということと、手続きが説明不足だったのではないかという指摘が委員会でありましたが、それについてはどのようにお考えでしょうか。
(市長)
継続でけっこうではないかと思っています。
(市側の)説明不足というよりも、説明できる環境ができないということです。
■平成23年1月24日質疑応答
・中国総領事館への市有地売却の方針等について
(記者)
中国総領事館の市有地の売却についてなのですけれども、今後、どのような段階を踏んでいかれ、どのような方針で進めていかれるのか、改めてご説明いただきたいと思います。
(市長)
年は変わったけれども、昨年の暮れに申したことと同じで、特に変わった要素はないと認識しています。
■平成24年3月16日質疑応答
・中国総領事館について
(記者)
中国総領事館の問題なのですけれども、中国政府が日本の土地を取得し、さらに規模も広大であるということで、政府の一部もしくはいろいろなところから、問題ではないかという声も上がっているようですけれども、市長としてはそのことについてどうお考えでしょうか。
(市長)
この前の市議会でお答えしたとおり、これは1基礎自治体が判断することではないということで、旧万代小学校のところで反発が厳しく出ているということについても国に報告し、そのときから、こういうものは国からしっかりご判断いただかないと、我々として判断すべき性格のものではないということは申し上げていますし、またそれ以降も、そういうことを申し上げてきているということなので、国に適切な判断をいただければと思っています。
■平成24年5月16日市長記者会見 新潟市
・成都市(中国)視察団来訪について
次に、ユネスコ創造都市ネットワークに食文化の分野で認定されている中国・成都市から、行政の方々、レストラングループの代表、計4名が5月25日に本市を来訪されることが決定いたしました。
新潟では、食育・花育センターの見学をはじめ、食と花の世界フォーラム組織委員会、食の新潟国際賞財団、県すし商生活衛生同業組合の方々と面談し、食文化に関する双方の知見を交換することが主な目的であります。
これについては、昨年11月に韓国・ソウルで開催されたユネスコ創造都市ネットワーク会議において、成都市さんから本市のプレゼンテーションに関心をもっていただいたと。今月21日、22日の両日、カナダ・モントリオールで開催されるユネスコ創造都市ネットワーク会議に成都市の方々が出席し、その帰り道、引き続き、日本来訪の機会に合わせ新潟を訪れていただくと。成都市の希望によって実現したということであります。
成都市について若干説明させてもらいますと、四川省の省都ということで、四川省のみならず、中国西部地域の政治・経済・文化・交通の中心ということであります。人口は1,140万人、麻婆豆腐や坦々麺に代表される四川料理で有名なところであります。ユネスコ創造都市ネットワークの認定は2010年2月。同年10月にはアメリカの経済誌「フォーブス」誌が発表した「今後10年間で最も成長する都市ランキング」においては世界No.1に選ばれたまちだそうです。
この度の来訪は、ユネスコ創造都市ネットワークの認定に向けた本市の取り組みが、認定都市からも徐々に関心が寄せられてきている一つの表れと考えておりますし、今後の食関連ビジネスの発展につながる、またつなげたいと思っております。
・中国友好都市訪問の成果について
(記者)
先日ございました中国への視察です。例えばこれで新たな経済交流、文化交流につながるような端緒があったかどうか、そのあたりをお願いします。
(市長)
中国への視察につきましては、今日の全員協議会で報告させていただくのですけれども、それぞれの地域で、まず、向こうの方から具体的な交流の項目について言及がありました。いくつかの都市から、農業研修などを含めた農業交流をやっていこうというご指摘があり、これについては我々も非常に望ましい方向だということで、ほとんどのご提案に対して、新潟も真摯にお答えいたしました。上海の対外交流の担当者からは、上海市は大きすぎるので、上海の中でも、例えば松江区や奉賢(ほうけん)県など、今は浦東(ほとう)新区に包含されましたけれども、南匯(なんわい)区という、いわゆる区レベルと具体的にやったらどうだというご指摘をいただきました。これについては、北京事務所などを中心に勉強させていただいて、交流に結びつけたいと思っています。
今回の大きな話である航空路の充実ですけれども、東方航空さんは非常にご熱心に、週4便化していただいたのですけれども、新しく増えた曜日の周知徹底がまだ少し足りないのか、搭乗率がほかの二日に比べて弱いということなので、これを我々はしっかりと実績を上げ、近い将来のデイリー化ということで、東方航空さんと意見交換をさせていただきました。これについては、王華総領事からも大変力強いアドバイスもいただいているので、近い将来のデイリー化というものについて、東方航空さんもかなり真剣に受け止めてくださっているという印象を受けました。
また、一時中断していた青島、山東省の省都の済南とのチャーターの再開ということについては、青島を優先して再開させていこうということで、山東省、青島とは合意したということです。これも東方航空さんにお願いしたいと考え、青島の東方航空の責任者も会談に同席いただいたということで、ぜひ早期にチャーターを出し、定期航空路化に結びつけたいと思います。すごい成長を続けていると。
もう一つ訪れた江蘇省の蘇州ですけれども、これも素晴らしい観光資源、特に水ですけれども、いわゆる水の都ということで、観光交流を含めこちらとも相当な交流ができるのではないかと。訪れた上海、青島、済南、蘇州、山東省から具体的な提案をいただきましたので、これについて、至急、我々は動き出したいと思っています。そういう面でも極めて有意義であったと感じています。