H2A連続打ち上げ成功、商業化へ足がかり
宇宙航空研究開発機構は、18日午後3時27分、気象観測と航空管制に利用する運輸多目的衛星2号を搭載したH2Aロケット9号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。ロケットは28分後に衛星を分離、予定軌道への投入に成功した。 先月24日の8号機に続く成功で、1か月間に2機の大型ロケットを打ち上げたのは日本の宇宙開発史上初めて。高い信頼性が要求される商業衛星打ち上げ受注の足がかりを築いた。 分離された衛星は午後4時31分、太陽電池パネルの展開を始めた。順調に行けば、24日未明に赤道上空約3万6000キロの静止軌道に移行する。 運輸多目的衛星2号は日本の衛星では最重量で、昨年2月に打ち上げられた「ひまわり6号」と同じ機能を持ち、「ひまわり7号」と命名される予定。6号が故障したり、寿命を終えた時に気象観測を始める。故障や打ち上げ失敗で綱渡りの運用が続いていたひまわりに初めて予備機ができる。無事に打ち上げが成功してなによりです。JAXAのみなさま、本当にお疲れさまでした。とはいえ、これはまだ道程半ばに過ぎません。衛星打ち上げの商用利用はまだまだ信頼性の点で、ヨーロッパに負けていますから。とにかく、打ち上げ実績を重ねて、予算をふんだくるしかないですね。