アイドルデスゲームTVの個人的評価 クソゲー | りょうぴーの自由奔放批評空間

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評価 クソゲー

対応機種 PSVita

段階 3

評価点 演出や物語は光るところがある

・アイドルの特番らしい派手な演出や物語の舞台となるホテルの不気味な空気という絶妙なミスマッチ感が味を出している。

・作中のキャラクターは魅力があり、登場アイドルはかわいいだけでなく時折陰のある表情を見せる。作中のデスゲームの仕掛け人(ダンガンロンパでいうモノクマのポジション)、ドリパク(CVは山口勝平さん、ダンガンロンパの山田一二三役)は表向きの明るい振る舞いと冷酷な本性の二面を使い分けアイドル達を追い詰める役にふさわしい振る舞いとなっている。

・作中のアイドルは皆が皆闇を抱えており、家庭の事情が複雑な人物、スキャンダルを抱える人物の他の他復讐を企てる人物や犯罪行為に手を染める人物も存在し、大小の差はあれどある種の魅力と恐ろしさを感じられるキャラが集まる。

・デスライブの演出はギャグ調だがなかなかえげつなく、単純に失敗して普通に死ぬものの他、非現実的で常軌を逸した死因、予定調和やアクシデントによる死といったバカバカしくも恐ろしいものになっている。


不満点 不親切で面倒なゲームシステム

・ホテルの部屋は基本的に似たような造りになっていて迷いやすく、迷ったらいちいちマップで確認しなければならない。

・基本的にもの拾いやミニゲームでコインを集めてアイテムを買うだけの単調なシステムでものすごくだれやすい。

・セーブ機能がついておらずステージクリア時のオートセーブ以外に物語を再開する方法がない。これは真エンディングを見るための隠しルートに行く方法に関わってくるため、キャラ毎のストーリーを見ることに集中すると1周目で条件達成を逃してしまう。

・アイドルは7人居るのだが、1人だけ固定で第1ステージで強制的に脱落させられ殺されてしまう。そのためか彼女の個別ルートも非常に短い雑な内容となっている。

・残りの6ルートも大筋は同じで最終的に困惑や後悔、絶望など様々な負の感情を迎えたまま終わるというものになっている。特に最初にプレイする茅ヶ崎千春ルートのエンディングの1枚絵は悲痛なもので、単調な流れながら後味の悪い終わり方でモヤモヤさせられる。

・デスライブの演出が2種類(あるキャラのみ上述の特殊な事情で1種類を3パターン)しかなく、周回必須のこのゲームでは見飽きてしまう。


総評 壊滅的に酷いという訳では無いが、ゲームとしてはお粗末で不親切な所がひたすら目立つ。お世辞にも褒められたゲームではなく、似たような題材で有名なダンガンロンパの二番煎じ感はやはり否めないものの、独創性や攻めたチャレンジャー精神は評価したい意欲作である。