りょうぴーの自由奔放批評空間

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どうもりょうぴーです。このブログは僕の好きなゲーム、アニメ、音楽、映画、特撮に関するレビューが中心です。
度々酷評もあるので悪しからず。
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評価 微妙アニメ


得点 58点


・「クレヨンしんちゃん」のスピンオフ作品。「自分を野原ひろしだと思い込んでいる一般人」のネットミームで知られている本作だが、感想としてはまぁ、こんなもんかな…程度には楽しめるが、凡作の域は出ないと感じた。


評価点はこのようなところ。

登場人物の奇行や野原ひろしの慌ただしい様子を鮮明に描けており、店選びや食べ方に苦戦しつつもランチを頂く姿が面白い。また、映像は「秘密結社鷹の爪」などの動きの少ないギャグアニメを得意とするDLEが担当しており、ギャグのテンポ感やシュールさに更に磨きをかけている。

オープニング曲の「ごはん食べヨ」は、領域展開やひろしの奇行などの映像の支離滅裂さに隠れて見落としがちではあるが、歌詞自体はシンプルながら心に響く曲であり、どんな人でもお腹は減るんだし気楽に行こうというメッセージ性が込められている深みのある曲だと思った。


不満点はこのようなところ。

ツッコミどころの多さや川口のクズぶり、ひろしの行く先々の店でバイトとして時折登場する妄想癖のある女子大生の独白など、グルメ関係ない部分は笑って見られるものの、肝心のグルメ部分はどうかと言うとハッキリ言って非常につまらない。ひろしが妙なこだわりを語るシーンも正味くだらないもので、当たり障りのないことを大袈裟にリアクションしたりするだけの内容が続くのが見ていて苦痛だった。

そもそも、大まかな人物像はひろしのそれ(家族思いだが綺麗な女性に弱くお人好しでお調子者なせいでトラブルに遭いやすい)だが、原作のひろしとは異なるキャラ設定に強引に改変されているため、この作品が野原ひろしというキャラでやらせる必要があるか?と言われたら、結局やってる事がクレしん風に味付けされた孤独のグルメのパロディでしかないので正直ないに等しい。


ネタありきなら面白さは評価できるが、グルメ物としての出来の悪さでいい所と悪い所が極端に浮き彫りになっている本作。シュールギャグ好きにはおすすめする。