エクセルの標準関数のひとつ、MOD関数についての解説です。

例えば、下の条件に合う人のカラム「対象者」に○を付けてください。

条件1
カラムは「NO」「名前」「対象者」からなる三列の表である。

条件2
カラム「対象者」には、何らかの関数のみ記述できる。
※注意※ 直接、○を記入出来ない。

条件3
カラム「NO」は1~10000までの連番である。
カラム「名前」はname1~name10000までの連番である。
カラム「対象者」は条件4に一致する人だけ、○が記入される

条件4
対象者になりうる条件は、カラム「NO」が3の倍数の人だけである。

上記の条件のとき、以下の質問に回答しなさい。

質問1
name123は対象者か否か?

質問2
対象者は合計何人いるか?
※4列目を使って、count関数を用いて回答してください。


さて、こんな条件の時、MOD関数が役に立ちます。


MOD関数は、割り算の余りを出す関数です。
つまり、
=mod(10,5)・・・答えの0が出力されます。
=mod(7,2)・・・答えの1が出力されます。

上記の問題では、3の倍数でしたよね?
3の倍数は、逆に言えば、3で割って余りが0な物ですね?

ということは、対象者の全セルには、以下の関数が入ります。

=if(mod(A1,3) = 0,"○","")

ちなみに、最後の""は文字列無しを意味します。

追伸
コンピュータの基礎を勉強すると、進数計算の話が出てきます。
この「余りが0=その倍数の数」の関係をより深く勉強できますので、同時に勉強してみてください。


8ビットで表す2進数の場合、
10進数の10 ⇒ 2進数では0000 1010 ⇒ 最下位ビット(右端)が0なので、2の倍数となります。

理由:最下位ビットの重みは2の0乗なため。
※理由の解説を知りたい方は、進数変換を勉強してみましょう!

3ビットで表す3進数の場合、
10進数の10 ⇒ 3進数では101 ⇒ 最下位ビット(右端)が0以外なので、3の倍数ではありません。

理由:最下位ビットの重みは3の0乗なため。
※理由の解説を知りたい方は、進数変換を勉強してみましょう!