朝起きて、歯を磨き、食卓に座る。すると俺の前には、朝ご飯には贅沢過ぎる料理たちが並んでいる。俺はそれを「美味しい!」と声をあげながら完食する。
支度をして玄関を出ると、家の前に車が待機しているのでそれに乗って大学へ向かう。
大学では専攻の医学を真面目に勉強し、友達と遊ぶことも欠かさず、飲み会などがあれば積極的に参加し、時には場を盛り上げようと芸を披露することもある。
家へ帰ると俺は寝室に行き、ベッドに横になる。携帯を開く。Twitterを開き、慣れた手つきでパスワードを入れ、書き込みを始める。
「マジであいつ何なの」「周りバカばっかでイライラ」「父親も母親も死ねばいいと思う」「あぁだりぃ」
匿名でフォロワーがいない、いわゆる裏アカに今日も悪口を書き込む。
俺は家では可愛い息子、学校では真面目で元気な優等生を演じている。もう演じ始めて、何年経つだろうか。良い人間を演じるのは少し大変だが、俺にとって本当の自分を出すことはさらに大変なことだ。だから俺は人生のアクターになることを決めた。
俺は来年から医者になる。というより名医を演じるようになる。大丈夫だ。大学の講義で、演じるための知識は十分に身に付けた。
iPhoneからの投稿