↓mixはこちらのURLから聴くことができます。

mixed by Assi:-)
artwork by peter ( Twitter→@qeter_ )

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2020/03/10にmixcloudの自分のアカウントからリリースした新作DJ mixの『Return』のmix解説を書こうと思います。
解説と言う名の個人のDJ論で完全に自分の主観で書き起こすのでゆったりお手柔らかに見ていって下さい(笑)
その中で少しでも参考になれば…なんて思います。


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まず僕にはmixを制作するにあたって2つの制作の仕方があり、その2つには差別化を図るようにしています。
1つは現場での再現mix。
このmixに関してはイベント出演にあたり、現場に沿った選曲+自分の小技やルーティンを取り入れた言わば現場用のDJプレイを表現するmixです。
そして2つ目が今回の「Return」のようなAssi:-)的ドラマコンセプト要素を含めたmixです。
わかりやすく表現するなら、数十曲を繋げて起承転結を作り1つの曲として解釈させる物語風mixと言ったところでしょうか。
こちらには小技なども取り入れる時はありますが、なるべく1曲1曲の歌詞や相性を紡いで聴かせていくように丁寧に大事に繋いでいきます。
僕はmixを聴いた人がそれぞれの受け止め方で、そこに無い「映像」や「実像」を楽曲を繋ぐということだけで脳内に「それら」が有るように見えるという作品を作りたくてmixを制作しています。
前置きが随分と長くなりましたが、今回の「Return」の解説をして行きます。

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Returnは僕の気持ちの面を大袈裟に膨張させたフィクションとノンフィクションを入り交じらせた作品で、「Return」という題名もそれを表現させた名前です。
Returnは今回では「帰路」と訳しています。
特に変哲も無い日常と少し贅沢で虚しい理想の中で結局今の現状から抜け出す勇気もその気も無い自分の胸中を表現し、少し自虐も込めてあっけからんとしてるようなポジティブな作品に創り上げました。
何もないただ過ぎる日常に満足している自分と、いつでも何か足りないと心満たされぬまま乾く自分。
何もない日常が本当の幸せなんだと気づいているのにそれに気付いていないフリをして、思い描く理想やこうなればいいなと思う方に手を伸ばそうとしてみる。この自分を「往路」と表現するとします。

でもその「往路」の中で結局は自分の意気地無さと、その日常から抜け出す勇気もやる気も無い事に気付いていつもの何気ない日常へ頭の中で戻っていく。この自分を「帰路」と表現し、少し自虐的にポジティブ向きのネガティブさを表現したくて「帰路」側だけを題名として採用しました。

01. WEEKEN' /サニー&ほーちゃん
舞台は週末からスタート。
「毎日同じことの繰り返しの退屈な一週間が終わる」気持ちをこの曲で表しました。
最初のため息とくたびれた微かな「はぁ〜、疲れた。ようやく週末だよ…」がmixのイントロに持って来いすぎる。
「帰り道」が入ってるリリックも掴みバッチリ。
ちなみにサニーさんとほーちゃんは僕のお友達でDJ仲間でもあります。
チルホップを中心にmixを構成したかったのもあって大切な1曲目にピッタリ。
サニーさんのSoundCloudからフルで聴けるので要チェック!

02. 0℃の日曜 /STUTS×SIKK-O×鈴木真海子
週末から月曜日が見えてくる億劫な日曜日。
ネガティブな要素も含みながらも曲調はどこか調子の良いチルホップで前曲の流れを汲みながら。
トラックメイカーのSTUTSとTOKYO HEALTH CLUBのMC、chelmicoのMCというヨダレが出るようなユニット。

03. 愛のままに feat.唾奇 /BASI
今回のmixにどうしても入れたかった曲。
リリックを聴けばmixに入れた理由も分かると思います。
愛のままに生きてたいよな〜、ムズイけど。
説明不要の大アンセム。

04. Summer Film's (feat.クボタカイ&空音) /Rin音
「あ〜、こんなことあったなあ」なんてボーッとしながら殺風景な部屋で思い出に浸る平日の昼下がりをイメージして入れた楽曲。
曲名の季節感もそういう解釈で捉えればOK!
季節感の違う楽曲を入れることも、現場じゃないドラマ風mixだからこそ出せる良い違和感。
というのはいかがでしょう…(笑)
Rin音くんは自分の企画に呼んだアーティストなので特別な思い入れがあるし、応援してます。

05. TWICE /クボタカイ
前曲でRin音にfeatしていたクボタカイの中から1曲。
前の曲のアウトロとこの曲のイントロが重なる所は心地良くて個人的にお気に入りポイント。

06. Hug (feat.kojikoji) /空音
Rin音→クボタカイ→空音はバックボーン的にも繋ぎたくなってしまう。
曲だけじゃなくそういう繋ぎを大事にするDJさんは大好きだし、自分もそうありたいと思う。
この曲は最近イベントでも沢山流れてるのを目にするけど、そりゃそう。マジで良い曲。

07. せもたれ feat.kojikoji, Akusa /ニューリー
極め付けのfeat繋ぎ4発目kojikoji。
「きっとそこで流れるmusicはカチカチとなる昼の音よりはずっといい」というリリックで4曲目に収録したSummer Film'sの平日の昼下がりというイメージの伏線を回収。
情景は一気に夜に。

08. 愛す (チプルソRemix) /クリープハイプ,チプルソ
夜になり、自然に頭の中はネガティブキャンペーン。一人の夜の孤独感と対峙。
未練たっぷりでひねくれた愛が剥き出しのクリープの新曲「愛す」(ぶす)をHiP-HOP MCのチプルソがRemixした同曲。
前曲との曲の質感と相性もバッチリ。
「会いたいような気がしないでもない」の背一杯の強がりが弱くてイイね。
流れとしては、ここにクリープをシレっと組み込むことでROCK DJを謳って活動している自分の存在感というか、ちゃんと「僕の基盤はバンドだよ」という意思表示的なアレもあります。

09. リダイヤル feat.SHOHEY /pinoko
こちらも前曲との相性がバッチリで綺麗な耳触り。
ズッシリと心に重さがのしかかってくる歌詞の曲同士なのに耳触りが綺麗でシュッと繋ぐことで「深い闇に飲み込まれそうな自分をあざ笑うように夜は更けていくよ」という皮肉を演出しています。

10. YES /環ROY
リリックが「たまにみる現実に近いリアルな夢」感があるので、眠れないと嘆く夜、いつのまにか眠りに落ち夢を見ていたという演出をしたくて入れた楽曲。

11. 現実 Feelin' on my mind /VaVa
夢を見ている途中で「あ、これ夢だな」と察している様子をVaVaのこの曲名で演出。
そうなれば案外あっさり夢から現実に戻ってきてしまうものなので、それを再現する為に敢えてこのサビの1フレーズだけという使い方をしています。
この曲で一気にBPMがあがるのでベイビースクラッチでカットイン。

12. TSUGI NO Corner /FENNEC FENNEC
ここから少しテンションが上がってくるいわゆる起承転結の「転」の箇所。
前のVaVaの微かなリリックが最後まで残ってるのが個人的にお気に入りポイント。
少し虚しさが残る歌詞とサビで一気にポップになるメロが良すぎる。

13. All Good /Soulfrex
Good music繋ぎ。
前の曲の「虚しさが残ったまま」というポイントがミソ。
友達たちと騒いだり遊んだりするのは楽しいんだけど、どこか無理してるとこもあるよね〜。
みたいな?(笑)
ちなみにめっちゃくちゃ良い曲すぎて好き。

14. 泡沫 /Batsu&EVO+
Good musicの流れ。
大好きなお友達のBatsuくんのトラックを投下。
2stepを基調としながらも現代的なサウンドに昇華させてるの流石すぎるわ…
刹那感が堪らないので、流れ的にも「結」に持っていきやすい「転」寄りの一曲。
という解釈。

15. reiji no machi (feat.イノウエワラビ) /パソコン音楽クラブ
パ音ですよ。
「泡沫」の刹那感と刹那感の交差といった繋ぎ。
Batsuくんからパ音に繋いでいるというのも分かる方にはミソなのではないでしょうか?
そういう繋ぎをわかってくれると尚更嬉しいよね。

16. Pink Jewerly Dream /SUKISHA × kiki vivi lily
前曲で再び情景は夜。
ただ聴いてくださると分かると思いますが、このmix中の一回目の夜の雰囲気とは違う夜感を出しています。
こちらの夢は少し緩く、ポップな夢。
そんな夜があってもいいよね。
でも見るのは結局、君の夢なんだね…的な雰囲気も出したい一曲。

17. Misunderstand /Tomggg × Lil lce × Ada Shin
この曲は夢の混沌をイメージして入れた曲。
個人的にこの曲は「インスト楽曲」として受け止めてMIXしています。
メロディだけで魅せていきたいという攻め方。
あとTomgggさん本当に流石…

18. Amusement Park (ゆnovation odekake06 Remix) /ikkubaru & ゆnovation
こちらも夢の続き。
インスト楽曲は箸休め効果的な役割を果たしてくれるのでインスト楽曲を上手くMIX中に盛り込めるDJさんは「うめ〜」って思ってしまう。
そんなDJになりたいといつも思う。

19. 部屋と地球儀 /尾崎リノ
一気に現実の世界へ。
フル流しで『Return』中の1番の聴かせ所。
ついにMIXは「結」に向かっていきます。
「結」を意識させた最大最後の「転」。
ちなみに現場では中々使うのは難易度高い楽曲だと思うけど、こういうMIXではバチバチな存在感を出せる楽曲。
難易度は相変わらず高いけど。
あと天才よ、尾崎リノちゃん。
言い回しが凄すぎる。
こういう言い回しや表現ができるアーティストに弱いので、もうめちゃくちゃ好き。

20. グルグル /みゆな
いよいよ「結」へ。
物語は再び脳内。
結局あなたが居た世界と居ない世界をグルグルと回ってしまう。
再びBPMは一曲目の90付近に戻ります。
ちなみにBPMが戻る=グルグル
という言葉遊び的な魅せ方をしているのですが、どうですか?(笑)
気付いてくれた人居たら嬉しい。

21. Lukewarm /さとうもか
曲名の訳は「生温い」。
日常っていうのは生温い時がほとんどっていうか、それが普通というか、通常というか。。。
なんかそれを結局「幸せ」と呼ぶんじゃないんだろうかなって思います。
それでも何かに期待してしまうというか。
普通平穏な毎日が幸せなのに、それに満足できずに欲張りになってしまうのが人間なんかなって思います。
いつだって劇的を期待するし、熱愛を期待するし、いつだって最大を求めてしまう。
そんなものは無理だって気付いてるのに。
それがこのMIXを通して伝えたかったことというか。
この曲がこの『Return』というMIXのフィナーレです。
そして『Return』というドラマの最終回という位置づけ。

22. 君はQueen /ぷにぷに電機,Mikeneko Homeless&Shin Sakiura
この曲は『Return』のエンディング的な一曲。
映画館でエンドロールが流れているイメージ。
ピッタリじゃないでしょうか?
主人公で自分の名前、ヒロインであの子の名前が流れてくるドラマがあったらいいよね。
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MIX解説、いかがだったでしょうか?
初めてDJ論的なことを書いたので少し恥ずかしいです、、(笑)
良かったら感想教えて下さいね!!