殿堂 その② | Inside/Outside

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りょうしといいます。
NBAカードをゆるく収集。

90年代00年代始め辺りまでしかないですがよかったら覗いて下さい。

https://muuseo.com/shouts2004


今回のブログは題材がバスケットボール、

人種差別問題を扱った映画の話しです。

 

 

 

 

 

 

主役はこの人。

 







 

Don Haskins

2009-10 Panini Hall of Fame #135

テキサスウェスタン大学ヘッドコーチ

 

 










 

2009-10 Panini Hall of Fame 

Willie Cager ( Famed Signatures )

Nevil Shed #130

Willie Worsley #132

1966年テキサスウェスタン大メンバー

 

 

 









 

Adolf Rupp

2009-10 Panini Hall of Fame #116

ケンタッキー大学ヘッドコーチ

 

 

 

 








 

Pat Riley

1993-94 Hoops #247

当時ケンタッキー大学の中心選手

 

 

 

 









 

Loue Dampier

1972-73 Topps #198

同じくケンタッキー大の中心選手







上記の選手、コーチが出てくる映画です。

ネタバレ含むので知りたくない人は注意。

(かなり前の映画なので大丈夫でしょうが)

 

 

 

 

 

 

「 Glory Load 」


2006年 アメリカ映画 日本未公開

 

 

テキサスウェスタン大学のヘッドコーチ、

Don Haskinsの自叙伝を映画化。5年前に

初めて観て、最近再視聴しました。

 

 

 

舞台は1960年代テキサス南部。

人種差別が公然と行われていた時代。

 

 


 

1957 NCAAチャンピオン North Carolina

大学バスケ界も白人中心の世界。

黒人選手1人もいないですね。

 



テキサスウェスタン大に招かれたハスキンズ

以前は女子高のコーチ。

 


 

資金も少なく有望な白人選手をスカウト

出来ず、各地で黒人選手を探し、有望な7人

を入学させる。

 

 


チームは白人5人、黒人7人のチーム構成。

開幕戦でスタートに黒人3人起用。

いきなり当時の常識を破るスタート。

 

 


この時代、黒人選手は、

ホームで1人、アウェイ2人、負けている時に

3人出場という暗黙のルールが存在。

(ベンチ入りは12人)

 

 


黒人選手の活躍でチームは勝ち続けるが

遠征先では差別主義者らに部屋、荷物を

荒らされたり、レストランに入れば

好奇の目で見られたり、黒人選手が1人に

なったところいきなりボコボコにされたりと、脅迫、妨害、嫌がらせを受けながらも、

ハスキンズはチームをまとめ、力を合わせ、

1966 NCAA Finalへ進む。

 

 


相手はAll白人チームのケンタッキー大学。

中心選手はP.ライリー、L.ダンピアー。

コーチは名将A.ラップ。

 

 


試合前日、ハスキンズは重大な決断をする。

黒人選手7人で試合に臨むと選手に伝える。

差別への抗議でなく、勝つためだと説明。

 


 

白人5人vs黒人5人の構図となった決勝。

(黒人選手スタート5人起用は史上初)

試合はテキサスウェスタン大学の勝利。

ただみんなが祝福しているわけではない。

優勝チーム恒例のネットカット↓では、

 

 


 

誰もハシゴを持ってこない、更にチャンピオ

ンが必ず呼ばれる番組に招待されないなど、

優勝してめでたしめでたしとはいかずに、

脅迫などはその後もずっと続いたそうです。

 

 


7人の黒人選手の内、4人がプロ入り。

 

 


David Lattinは10位指名。計5年プレー。

Willie Worsleyはドラフト外から24G出場。

Nevil Shedは40位指名。出場なし。

Willie Cagerは151位指名。出場なし。

 

 


他の選手は地元に戻ったり、仕事に就いた

先でコミュニティーの優秀なリーダーに

なったそうです。

 


 

チームは2007年に殿堂入り。

時代背景、社会的影響力の高さから、

「史上最高の試合」と呼ばれました。

 

 


機会があれば観ることをおすすめしますニコニコ