ボランティアをはじめた理由9


ボランティアをはじめた理由1〜8


やっとスタートした感のある被災地訪問。


大小6箇所のキャンプ地を回り、持参した全ての衣類を手渡しました。 

ある場所では中に乗っているのが外国人とわかると何かを持ってきた人たちと思われて車を囲まれたり怖い思いも少ししました。 

多くのお寺が避難場所になりましたが、そこでは近所の人と避難してきたという孤児にも出会いました。

(やっぱり孤児はいないなんて嘘だったんだ・・)

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急ごしらえの避難所には、床に寝かされた赤ちゃんの姿も。

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衣類を渡した後、持参した紙風船を子どもたちに手渡しました。 

ジェスチャーで息を吹き込んで膨らませこうやって遊ぶんだよ、と見せて。

途端に、みんな一様に目を輝かせて遊びだしました。


暗い眼をした子ども達に笑顔が戻った一瞬でした。

周りで見ている大人たちも子どもたちの様子を見て笑顔になっていく。


ほんのひと時でも今の状況から、目をそむけることになってもここにいる人々の心が軽くなってくれたらと思ったのです。


コロンボへの帰り道、社長が言いました。


「さっきの子ども達の笑顔を見て思ったんだけど、心の拠りどころとなるような幼稚園を作れないかな。」


人々にとって今大変なのは日々の生活。

幼稚園なんてきっと二の次でしょう。

でもここまで世界中が救援活動に乗り出して、外貨が入ってきている。

私たちの規模で出来ることをもう一度考え直さないと。


朝くらいうちに出発し、日が暮れてからコロンボへ戻ってきた私達に明るいきざしが見えてきました。 


つづく