ボランティアをはじめた理由4
 

一緒に行ってくださいと言われても、津波発生からまだ数ヶ月。
日頃サバイバル的なボランティアをしているわけでもないし、行ってどうなるかわからない。
でも行かなかったら心を寄せてくれた方々や、 一生懸命お手伝いをして募金してくれた子どたちの気持ちを無駄にしてしまう。
幼児教室の社長は私より一回り上の女性で、後進国に行った経験がない。

幼児教室には話を聞きつけた在校生や卒業生から渡航反対のメールも届きました。
でも社長は悩まず「じゃあ行きましょう」と鶴の一言で決定。私が同行することが周りからの条件でした。

サラちゃんママの勧めもあって、予防注射を打ちにいきました。

まずは狂犬病(致死率高いので)、

そして破傷風(どんな環境になるかわからないので念のため)、

最後にA型肝炎(食べ物から感染するので)。

1日に打てるのは2本まで(だって腕は2本しかないから!)
1週間後にもう1本。それぞれのワクチンは2回以上打つほうが有効。

ということで、東京駅の近くにある日本検疫協会に行ってきました。
「サッカー選手は渡航前片腕に二種打ちますけどいかがですか?」
と検疫協会の方に言われましたけど、選手とは基礎体力が違うんだからそれは無理(⌒-⌒; )
渡航日をお話しして接種の種類と日程を組んでいただきました。

母が自分がお世話になっている病院へ聞いてみたら、狂犬病のワクチンを取り寄せてくれるとのこと。
入荷の知らせを受けてその病院へいくと、
「ワクチン代は寄付するから立派に仕事をしてきてね」
と院長先生に言われました。

色々な形で応援してくれる人がいる・・そう思うと気持ちはスリランカへまっしぐらです。
幸い家族も行くことを許してくれました。
今思えばよく許してくれたものです。
どんな環境かわからないのに。
他の国の(主にインドネシア)の悲惨な状況をTVを通してみているのに。
こうと決めたら譲らない私の性格をわかっていてとめられないと思ったのか
はたまた・・・。
当時息子は小学校4年生。彼なりに不安だったはず。
でも「行かないで欲しい」とは一言も言わなかったのです(言えなかったかしら??)。

そして2005年2月、集めた物資と募金を持ってスリランカへ飛び立ちました。

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つづく