いつもの様にエレベーター前に150センチくらいの白髪のおじーちゃんがやってきました
手にはビニールの手提げ そこから出ているのは透明の管・・・。
年齢は80すぎくらいでしょうか?
パジャマにカーデガンにスリッパ
そう 間違いなく入院患者さんです。
手提げにはウロパックが入ってます。
「玄関はどっちかね?」
お決まりの台詞です。
ウチの病院は新館が斜面に建っている為
本館(玄関のある館)の1階が新館の2階なんです。
私のいる病棟は新館1階 この患者さんは新館2階の方なので
「玄関」を求めて1階目指しエレベーターに乗り込んでしまうんですね。
まぁ、毎日の事なんですけどね・・・。
何度言ってもウチの病棟にやって来ては
「玄関はどっちかね?」
なので認知症であるんでしょうけど
「あっ! Tさんだ ここに玄関はないよ~!!」
「むむ・・・なんでワシの名前を知っているのだ?」
「だってTさん毎日来るから名前おぼえちゃいましたよ~!!」
「逃亡犯とはワシの事だからな ワハハ!!
んじゃ、お嬢さん戻ろうか!!」
あんたもしや確信犯かい!?