少子高齢化と人口減少

まとめて考えられがちだが異なる問題であり、これからの日本が直面する問題である
世界はもちろんのこと、人類史においても誰も経験したことのない時代に突入する

そして世界でも前例のない問題を、先陣を切って解決していかなければならない日本とそれを担うこれからの世代

「これはチャンスである」

率直にそう感じた。



第50回日本理学療法士学術大会に参加してきた。
仕事の都合で最終日のみの参加だったが、幸運にも第一会場でのテーマは興味あるものばかりであった。

即ち、「これからの日本が抱える問題とPTの役割」だ。

司会の先生が言っていたが「第一会場でこれをテーマにする意味」を感じた。
正直、会場の規模に対して聴講者数は少なかったと思うがそれもまたチャンスだと思う。

人が抱える心身的問題を解決しつつ社会問題にも取り組める時代

身体、生活、地域に介入し、クライアントの人生をより良いものへとすることができる仕事


改めて理学療法士という仕事のやりがいと可能性

そして自分自身が他人や地域にとって役に立つ可能性


そんなステージがこれから訪れるのではないだろうか


社会や時代に適応するものが進化する

医療技術者として1人を治療する仕事も大事だが、100人を予防することも大事だと思う

身体が資本であることを病気になって気づくのでは遅い


今学会のテーマは「理学療法50年のあゆみと展望~新たなる可能性への挑戦~」である。

これまでの50年を築かれてきた先輩方に感謝しつつ、これから問題だらけの50年を乗り切るための主戦力となり、次の世代へと未来を繋げるようになりたい。
最近、社会人バスケにしばしば参加させてもらっている。

何歳になっても、新たに挑戦することや運動を通じて心身に負荷をかけることは己の成長に必要不可欠だと感じている。

学生時代、バスケが好きといいつつも、毎日の練習に嫌気がさしたりする時があったが、今思えばあれは、毎日の繰り返されていく日々に変化や自分の成長を見つけられてなかったのだと思う。

大会で勝つという具体的な目標がイメージできずに言われたことをただ繰り返していただけである。いわゆる練習のための練習でしかない。自分の頭を使って考えながらできていなかったと改めて思う。

厄介なことに、これが臨床や仕事にも当てはまる。

頭を使わずに同じことを繰り返していてもしょうがない。

モチベーションが下がると自分の思考が停止していることに気づかないで、周囲の人や環境に不満の意識がいってしまう。

それでは成長はみられない。

バスケで対戦相手や臨床での患者や仕事を相手にした時、頭や身体の動きを止めずに突破口を探す。思考を停止させないように考える。

何事も向上心を持って取り組もう。

バスケを通じて心身を鍛錬しよう。
昨日、日本BGMフィルハーモニー管弦楽団による、公演「THE LEGEND OF RPG」に行ってきた。

コンセプトは追憶

'時空を超え、ゲームをプレイしていた皆様の思い出が、象徴的音楽の演奏によって、1つに繋がる'

開演早々、「オープニング」/ポケットモンスター赤・緑 によってゲームに熱中していたあの頃の記憶が蘇る。こうかはばつぐんだ。

当時、田舎の小中学生である私にとっては自転車で行ける範囲が世界の全てだった。そんな世界で生きる少年達にとってテレビゲームとは生きていくために必要な共通言語であった。

ゲームは共通言語であり、また人生の教材でもあった。中でもRPGは程よい主体性と操作性に誘導されて、天命、旅の始まり、境界線、メンター、悪魔、変容、課題完了、故郷へ帰る、という英雄の旅に沿って成長していく「主人公」を追体験することができる。

プレイヤーはその世界を救う為に世界に入りこみ、成長を疑似体験し、英雄となる。

演奏を聴いてドラクエやFFなど名作の名場面の名曲、そしてあの頃の記憶によって涙腺を刺激されたいい大人達が周りにたくさんいた。

私も同様にクロノトリガーの名曲によって脳が刺激され記憶が蘇り、身体が活性化するのを感じ、音楽療法の力を体感した。

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クロノトリガーは消滅の運命にあった世界を救う為に過去、現代、未来と時空を超えて冒険するストーリーである。

素晴らしい指揮者の動作も見所ではあったが視覚を遮断して聴くことで私自身も時空を超えて過去に触れた。


終盤に「カエルのテーマ」が流れる。


カエルとは作中のキャラクターである。

彼は過去に自身の未熟さが故に宿敵、魔王によって親友を失い、容姿をカエルにされてしまう。

自責の念を勇気で振り払い、真の勇者へと成長していく彼もまた主人公であると私は考える。

不器用ながら騎士道を貫く姿勢に幼心に男としてこうありたいと思った。

私はこのカエルが好きだ。

カエルのテーマは私にとって勇気と覚悟の曲である。

この3月で社会人新卒編を終えるこの時期に勇気と覚悟の曲が聴けて良かったと思う。

PTとして、男として、1人の人として、春から新たな道を勇気と覚悟を持って歩きたいと思う。


ところでこのゲームには「強くてニューゲーム」というシステムがある。

ゲームクリア後に成長したステータスを引き継いだまま最初からスタートできるシステムである。

この画期的なシステムによって私は飽きない王道ストーリーに没頭しながら何度も世界を救った。

しかし現実に「強くてニューゲーム」はない。

過去に戻り歴史を書き換えることもできない。

タイムループなんてものはありえない。


繰り返しではなく地道な前進こそが進化である。


たった1度のニューゲームを楽しもう。

世界を救う為にコツコツとレベルを上げていこう。

そして、患者さんや、身近な人、このブログを読む人が主人公ならば、その人達を助けられる頼もしいカエルのように私はなりたい。