日本体育大学87-105名古屋学院大学
オータムリーグを19勝3敗で駆け抜け制した日体大がインカレ3回戦で負けたことには大きな意味を持つと思う
長らく、本当に長らく大学バスケ界は関東大学バスケが牽引してきた
インカレで関東以外でベスト4に入ったチームは平尾充庸が牽引した2011年の天理(3位)で、その前は2000年の愛知学泉(4位)であることからも明らかだと思う
まだ今年の名古屋学院はベスト4入りを決めたわけではないが、そんな長らく大学バスケ界を牽引してきた関東の優勝チームを倒したのだからとても大きな快挙だ
勝敗を分けた要因はいくつかあると思うが、1番大きな差は創造性/自由度だと感じた
何度も言っているが、最近の関東バスケには大きな傾向が見られる。それが
システム>自由性
である。選手の個性はシステムに飲み込まれ、どのチームも同じようなバスケを展開するようになった
当たりの強いDF、ピックを使ったOF展開、シュートセレクションを意識したスリー、留学生(外国人)のインサイド等
全てBリーグの模倣である
これらは全て勝利史上主義のために必要なプレーであるが、まだ個を伸ばすフェーズである大学生が求めるプレーではないと感じる。
もちろん御多分に洩れづ、昨日の日体はそのようなプレーを見せて、対する名古屋学院は自由なシュートセレクションでスリーを放ち、自由にドライブして、無理に見えるフィニッシュを決めた。その結果、日体は名古屋学院に完敗を喫した
日体の選手は負けるはずないだろうと思っていただろう。側から見ても技術の面では日体が上回っているように見えたし、事実、実力値で言えば日体が上回っていたはずである
だから、日体の選手は疑問を抱えてプレーしていたはずである。
何故、相手の勢いは落ちないんだろう?
我々の得点は相手の上にいかないんだろう?
こんな場面でミスをするチームに何故上回られているんだろう?
と、こんな疑問符がずっと付き纏っていた感じだった
それは、我々は「勝つための試合」をしてるのに、あんなに「自由な試合」をしてるチームに勝てないのか?という疑問に集約されると思う
名古屋学院のプレーは至ってシンプルで、「打てる時打つ!攻められる時攻める」これである
判断は個に任され、自分のできるプレーの中から今出すべきプレーを選択し、チームにどう得点をもたらすか考えてプレーをする。システムがあるとすれば自由なプレーだ!
全て自分で考えプレーするので創造性がとても高い。そして、自分で判断するのでもちろん責任も生じる
対して、日体のプレーは「チームの決まりごと」が最優先である。中の留学生が良い場所をとっていたらパスが最優先!ピックを使って攻める、エクストラパスを意識して、少しでも良い環境でシュートを打つ!
これは何度でも言うが「チームの決まりごと」なので、個人の判断は薄い。選手に聞いたら、「自分で判断してる」と言うかもしれないが、判断してると思い込まされているだけで、チームが判断した結果を自分で選択してるだけなのだ
そんな日体に対して、名古屋学院は「え?俺は今打つよ!」と日体のバスケ(関東のバスケ)のセオリーにはないタイミングでバカスカシュートを放ってきて、それを高確率で決めてきた
この、個人の創造性/自由度の差こそが昨日の明確な差に繋がったと思う
では、関東の選手には元から創造性や自由度がなかったのかと言えば、もちろんそんなことはない
日本全国の名のある高校で秀でた才能を見せつけ、他を圧倒し、日本全国に名を知らしめた粒揃いの、言わば「才能の塊」が関東の大学には集まってくる!
そんな粒揃いの選手が集まるから、冒頭言ったようなインカレでの結果を残しているのだ
しかし、最近の傾向では、そんな独自のカラーを持った選手でも関東の大学に入り、時間が経つと「チームのシステム」に飲み込まれ、カラーが薄まったどこにでもいる選手となってしまう
これが、本当に大学バスケに求められるものなのだろうか?
老害を発揮すると、前の関東のバスケはこんなもんではなかった!今のバスケがルールに則った動物園的な飼育方法だとすれば、前はジャングルで自由に解き放たれていた!
個性溢れる「才能の塊」がその才能を遺憾なく発揮し、荒さはあるものの、「これが俺だ!」と言うプレーを見せつけていた
本当にただのモンスターだった!気分屋だが、本気を出したら誰も止めることが出来なかった比江島慎や、クラッチタイムには必ずボールを呼び、シュートを難なく決めてきた田中大貴、天才的なセンスだけで1年の時から50点取る宇都直輝、ドライブされたらファールすらさせて貰えない馬場雄大!
最近、こんな選手は長らく見ていない。岡田侑大が最後だろうか??奴は50点ゲームも記録している。
では、彼らが特別だったのだろうか??
そんなはずないのである!彼らが育った環境より今の方がプロバスケが身近で、良いプレーを学ぶ機会は増えているはずである。
でも、モンスターは出てこない!事実、Bで即座に結果を出している選手なんて最近皆無だし、才能爆発しすぎてNBAにまで手をかけている河村だって大学バスケの時にはシステムバスケをしていた
事実、最近Bリーグで新人が騒がれるとしたら、DFがそこそこ上手く、たまにスリーを固めて決められる選手が数試合単位で騒がれるだけである。一年通して活躍する選手は皆無だ。
明らかに、スケールダウンしている!
これで良いのだろうか?Bリーグにいい選手を出荷すべき、育成機関である大学バスケが「システムに飲み込ませ個性を消す」選手を育成し続けていて意味があるのか?
モンスターの一員だった岡田侑大でさえ、Bに行ったら15点しか取れていない現実で、システムに飲み込まれ個性を消した選手が上のカテゴリーで何ができるというのだろう?
今一度、この敗戦から関東大学バスケは自分たちの在り方を考え直してほしい!そして、それは選手にも言えることで、自分のカラーを消さずに特色を全面に押し出してほしい!
言い換えれば、個性を発揮できる進路選びをしてほしい!脳死で大学選びをしないでほしい
我々は(勝手に主語を大きくするが)1試合単位で楽しい試合を見に行っているのではなく、君たちの5年後、10年後を想像しながら「こいつは代表で活躍できる器だぞ!」とか「この選手はもっと伸びる!成長を追いかけたい!」とか未来に想像を膨らませながら試合を楽しんでいるんだ!
大学バスケなんて通過点だ!今の勝ちなんかより自分の価値を高める選手がより多く出てくるそんな環境に変わってくれることを強く強く願いたい
あー、バスケ語りてぇ〜笑