また、国による悲しい犠牲者がでた。

19日午前47分に千葉県房総半島野島崎沖合で発生した海上自衛隊護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故については、数々の報道がされているのでみなさんご存知でしょう。


この1500億円も掛けて建造した最新型のイージス艦が、なぜか全長約12メートルの7.3トンの漁船を発見することができず、衝突しました。その漁船は船首部・ 船尾部の2つに割れ、乗員の吉清治夫さん(58歳)と吉清哲大さん(23歳)のお二人は未だに行方不明の状態になりました。この高さを比較しても、漁船に乗っていたお二人にとっては何が起こったのかわからないまま、もしくはわかっていたとしても近づいてくる巨大な壁にどうすることも出来ずに、ただ恐怖の時間が経過していったのだと思います



しかも、記者会見した防衛省も海上自衛隊も我が身を守るべく、辻つまの合わない事ばかり。。。


そして、この漁船は操業するにあたってきちんとルールを守っていたにも関わらず、



幕僚長が親族に口止めをしたり、


「残念ながら、もう恐らく生存している可能性はありません。なぜないかと言えば、救命胴衣を着けていないから」




とたんたんと述べている。


この事故の犠牲者は2人だけではない!


親族、友人の方々もそうだが、息子さんの哲大さん(23歳)の事を知っているだろうか。。。?


哲大さんは父親の治夫さんが脳梗塞で倒れた時に、「自分が父親の後を継ぐ!」と言って高校を中退し、漁師になるには泳げなくてはと泳ぎの練習をしたという。

そして、これは同じ漁業組合の人も誰も知らなかった事らしいが、哲大さんは自分が捕ってきた魚を東京・上野のホームレスの人達に食べさせたいと、魚を持ってボランティア活動をしていた。


ホームレスの人達からは『魚のあんちゃん』と親しまれていたという。

親族・漁業組合の人達だけでなく、ホームレスの人達からも『魚のあんちゃん』を助けてやってくれ!と叫び声が挙がっている。


如何に最新型にしようと、如何にお金を掛けようと、如何にシステム化しようと、それを使いこなすのは人間であり、人が介在する限り完璧はないのだと思っています。


今の日本は何でもシステムやマニュアルに頼りすぎて、心の教育が出来ていない!

特に何もしなくても利益を得やすい人達は。。。!

だが、まずそうした基本的なことをしっかりと心に、意識に刻まなければならないと思う!!


この声に対し、国はその関係者達のとった行動や言動は、まるで他人事のように聞こえる。



これは、はっきりとした人殺しなのに、またきっと誰も『殺人罪』『業務上過失致死罪』として起訴はされないのではないか...と思う!!


自分達で作ったルールを守っていた方だけが一方的に被害者になって、ルールを作った方がその罰則の隠ぺいをする。

どちらが正しくて、どちらが間違っているかは、おのずと知れている。。。


未だに行方不明のお二人を祈りつつ。。。